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私が「大勝ち」するまで。1

ずっと、「勝ったことがない人生」を送ってきた。

小中と地元の公立校に通った。
万が一落ちて親に金銭的な負担をかけるのもアレだったので、高校もランクを下げ、所謂「安パイ」な県立高校を選んだ。
大学は予備校に通う金がなかったから、学校の勉強だけは一応ちゃんとして、指定校推薦で、自分の成績でいける私大を選んだ。奨学金を借りた。

6年間ずっとやっていた部活でも、2回戦以上に進めたことはなかった。キャプテンにも部長にもなれなかった。
中高と、教室の後ろを大人数で占拠して馬鹿笑いしている人間にはなれなかった。
先生にタメ口を使える人間にはなれなかった。
委員会はいつも余り物を選んだ。
卒業アルバムの想い出の写真の中に、沢山写っているような人間にはなれなかった。

大学でも同じだった。
いつもは全然来ない授業に、テストの時だけ早くきて後ろの席を確保して、「オレらにはホラ、これがあるから(笑)」と、カンペをチラつかせる人間にはなれなかった。
「ごめん!出席やっておいて!」「ごめん!レポート見せて!」を何度言われようと、断れる人間にはなれなかった。
惰性で入った飲みサーで、「え〜、そうなんですかあ?すごおい!」と器用に先輩に甘えながら彼氏を作る人間にもなれなかった。すぐにそのサークルは辞めた。
お洒落なカフェとか、下の名前が書かれた名札をぶら下げるような居酒屋で働ける人間にはなれなかった。

「勝ち組」あるいは「陽キャ」
というんだろう世間では。上記のような人々を。授業に出ていなくてもなぜか単位がとれたり、大学生のくせにリムジンだのなんだのでパーティをしたり、教室で大声で笑う権利があって、なぜか先生にも少し気に入られるこいつらを。

私はずっとこんな人種に憧れていた。そして、心の底から見下してきた。
「いつか絶対勝ってやる。」
そう思って生きてきた。

そして私が勝つ最後のチャンス、最後のフィールドが『就活』だった。そこで私は、大勝ちをした。

これは私の恨み妬み嫉みが詰まった就活の記録です。
拙い文章ですが何卒宜しくお願い致します。

#就活 #21卒 #22卒 #大学生

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