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眠れぬ夜


年明けに起きた出来事から数日間。

食欲はないし、睡眠欲もないし、気力も体力もない。

ただなんとか生きているだけ。

そんな状態が続きました。


年明けに起きた出来事についてはこちら⇩




私とは対照的に、夫は妙なくらいに明るく振る舞っていて、タイプの違う夫婦で良かったと思わされたりしました。
(そこが夫の強さで、彼も必死にそういった雰囲気を保っていたのだと思いますが)


子どもたちに心配をかけないようにしなきゃという思いから、無理矢理に一緒に食事をするけど、全く味がしない。


目を閉じるけど、全く眠れない。


上手く笑えない。


好きなドラマも、好きな音楽も、推したちにでさえも興味が湧いてこない。


色んな感覚が麻痺してしまってる、そんな状態でした。


毎日、夜になると頭の中に色んな考えが浮かんでくる。


不安や焦りから、何かしないと、何でもいいから出来ることを... という思考に囚われる。


スマホで色々な記事を見漁って、また新たな不安や焦りが生じてしまう。


そんな悪循環を抱えながらまた朝を迎えて。



この気持ちを受け止めて欲しい。


誰かに話したい。


解決の糸口を掴みたい。



そう思うけれど、内容的に友人、知人には話せないし、親や兄弟にも余計な心配をかけたくはない。


何よりも、誰かに話すことで、娘をまた別の意味で傷つけることに繋がってしまう。


それでも、もう耐え切れない、そう思った夜に、すがる思いで電話相談窓口に電話をしてみました。



子どもたちが学校から色々な機関の電話相談窓口のチラシをもらって帰ってきますが、まさか自分がお世話になる日が来るとは思いませんでした。


すぐに繋がった電話口の女性と挨拶を交わし、彼女は急かすことなく私が話を始めるのを待ってくださる。

思いのままに話を始めると、長々としたとりとめのない私の話を優しく頷きながら聞いてくださり、

ひと言こう私に声をかけてくださいました。




「お母さんも、娘さんも、悪いことは何ひとつないですからね。」




その言葉に、私の中で張り詰めていたものが、すーっと包み込まれていく気持ちになりました。



きっと、私がいちばん欲しかった言葉を伝えてくださったのだと思います。



丸ごとの私たちを肯定してくれる言葉でした。



それから、いくつかの相談窓口やサイトを教えていただき、最後は「温かいものを飲みましょうか」「大きめのぬいぐるみや枕など抱っこして目を閉じてみましょうか」と私が眠れるように声をかけてくださいました。


その日の夜、やっとやっと眠ることができました。




丸ごとの今のそのままの自分を肯定して受け止めてもらうこと。


それが大きな支えになるんだと実感した夜でした。



その後、別日には警視庁の相談窓口や、NPO法人の「ぱっぷす」という相談窓口にも相談をしました。


どの相談窓口でも、私にとって相談して良かったと思える声をかけてくださいました。


「ぱっぷす」さんには、メールでの相談をさせていただきましたが、具体的なアドバイスや今後の対応なども教えてくださり、心強い存在でした。


もちろん相談するだけでは解決には至らないし、状況が変わるわけじゃないんです。



解決するのも、状況を変えていくのも自分。


それでも誰か
(その誰かは、友人知人よりも、やっぱり相談の対応に慣れている専門の方が良いのです)
に話を聞いてもらう事が、自分の大きな支えになり、明日に向かえる力になる。




こうして、私は眠れない夜から解き放たれました。



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