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「we will」まで聴き進めてきた山田リョウ好きに勧めるアルバム三選

どうでもいいことかも知れないが、本日2024年9月23日で40歳を迎えた。地球の歳差運動のため9月23日が秋分の日ではなくなりつつあり、祝日でなくなるのは何となく寂しい。

それから論語に曰く、「四十にして惑わず」と。でも、僕は山田リョウの歌にある通り「惑う星」でありたいと思う。

さて標題の通りである。

今年に入って怒涛の新曲ラッシュの結束バンド。アニメ放映から二年が経っているにも関わらず凄まじい人気で、みんなが支えてくれているからこそ長く続くコンテンツたり得ているのだなあと感謝。こないだ海外の人と話したらSICK HACKの「ワタシダケユウレイ」が好きだという人がいてびっくりしたよ。

本日は山田リョウが好きだという人にお勧めのアルバムを三枚紹介していきたいと思う。とは言っても、僕自身がプログレ方面に非常に偏っているのでお勧めするのはプログレばかりであるが。


UK / Night After Night

プログレ界のスーパー・バンド、UKの日本公演の様子を収めたライヴ盤。正直これを聴くまでUKというバンドを侮っていた…というより、各人の個性がぶつかりすぎて消化不良状態だったのかな、と。特にギタリストのアラン・ホールズワース在籍時、彼はもっと弾きまくりたかったろうに、と思わずにはいられない。

さてベーシストの山田リョウのファンとして聴くべきは当然、ジョン・ウェットンのベースソロである。これが見事にお手本のようなベースソロだと僕は思う。捻くれたところがなく、素直にカッコいい演奏だ。

また、山田リョウは幼少期にヴァイオリンを習っていたという設定もあり、「惑う星」でヴァイオリンを弾いているのは山田リョウである(…と、ファンの間ではそういうことになっている)。ここはエディ・ジョブソンのヴァイオリンにも注目しておきたい(ソロはちょっと難解な感じですが)。

Jaco Patstorius / Jaco Pastorius

邦題「ジャコ・パストリアスの肖像」。

このアルバムに限りプログレではなくフュージョンであるが、まあ、ベース始めてみてからこのアルバムを聴くと本当に何やってんだか分からないくらいの超絶テクニックの連続。ある意味、プログレみたなもんである(え?)。

「ぼっち・ざ・ろっく!」コミックスの機材設定考証の方(Instantさん)曰く、山田リョウが中学の時に披露して会場をお通夜にした曲はジャコ・パストリアスだそうで(具体的な曲については明言されていない)、その意味でもこのアルバムを一度聴いておくのはいいかも知れない。特筆すべきは5曲目の「トレイシーの肖像」で、ほぼ全曲に渡ってハーモニクス奏法だけで演奏している。その構成力も凄いが、この速度でハーモニクス連発するのはなかなか骨が折れるんだよなあとベース初心者としては思う(ファンの間では先述の中学の時に披露したベースソロ曲がこれではないかと言われている…そりゃ、お通夜になるわ…)。

The Syn / Syndestructible

プログレでベーシストというとイエスのクリス・スクワイアはまず外せない。彼はベースの達人であったと当時に作曲、コーラスもこなした。山田リョウもベーシストでありつつ作曲、コーラスもこなす。この設定を見たときに、僕はこの世から旅立っていったクリスが、山田リョウとして二次元に転生したのではないかと思ったくらいだ(大袈裟だが本気である)。

今回お勧めするのはイエスの名盤…ではなく、クリスのソロ…でもなく、クリスがかつて所属していたバンド、ザ・シンが再結成した時に作ったアルバムである。

まず、のっけから美麗なコーラスにやられる。これは間違いなくクリスのアイデアだろう。その後の展開も、クリスの曲に親しんできた人なら「ああ、クリス節だ」と思えるメロディが散りばめられているのが分かるだろう。勿論、クリスのベースもバリバリ頑張っている。

この手のプログレには珍しく、比較的平易でシンプルでポジティブな歌詞(全てを聴きとれるわけではないが)で、聴いていて前向きで肯定的な気持ちになれる。

おわりに

いかがだっただろうか。

有名どころしかないので、「そんなん知っとるわい!」という意見もあるだろうと思う。まあ、そう言わず、初心に立ち返って聴いてみてくださいよ。山田リョウはプログレが好きな人だと勝手に思っているので(過去記事参照)、山田リョウもこれらの音楽を聴いてきたかもしれないと思うと胸が熱くならないだろうか?

それでは、今日からも「惑う星」として、頑張って生きる。

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