過去を掻き回せよ扇風機



 またもやご無沙汰執筆。上半期は何かとバタバタしててあっという間に過ぎてしまいました。色々と疲れきっていて魂が抜けたように過ごしておりましたが、ようやく復活。また今日から心を入れ替えて(∞回目)、つまらないことでも毎日綴っていきたい。

 この島に越してきて一年が経った。車も乗りこなしているし、道も分かってきたし、立派な島人と言って問題ないだろう。
 ありがたいことに、このnoteを始めた当初と大きな心境の変化はない。相変わらず楽しくのんびり過ごしている。とんでもなく暑くて毎日汗だくになってしまうけど、冷房ガンガンに入れた部屋でゴロゴロするのは最高だ。ちょっとがまんできる日なら、窓を開けて虫や鳥の鳴き声を聞きながら扇風機の風を浴びるのも悪くない。そういえば今使用している扇風機は旦那が実家から持ってきた昔ながらの(?)サーキュレーターではないタイプなのだが、なかなか趣があってよろしい。寝るときはうるさいけど、夏の昼間の扇風機の音って心地良い。思い返したら実家に扇風機置いてなかった。だからよけいにそう思うのかな。

 テレビも音楽も点けずに、扇風機の風を浴びながらぼんやり考えるのは大体過去のことだ。現状に満足しすぎているからなのか、本来の気質だからなのか、あまり未来のことは考えられない。私にはとにかく野心や向上心がまるでないのだ。

 二年前の今は、トーキョーで毎日電車乗って人混みの中を歩いてたんだな・・・と思い出すたび不思議な気持ちになる。二年前だとコロナのせいでもうそこまでの人混みはなかったかな。いやでもどう考えても今のココよりは全然人混みだ。全員他人の人混み。島内は、思っていたよりは全然皆他人なのだが、それでもスーパーや飲食店で見かける顔は誰だか知らないのに「なんかどっかで見たことあるな・・・」っていうのが多い。それが良いのか悪いのかはまだ私には分からない。
 距離も時間できると、おーえる時代は毎日毎日憎くてたまらんかった上司もどうでもよくなる。なんであんな嫌いだったんだっけ?
 この調子で、許せなかった過去をどんどん浄化していきたい。東京にいた頃からずっと心の中に沈んでいる腐った苔まみれの石を、磨いて宝石にしたいのだ。この島で。

この記事が参加している募集

#ふるさとを語ろう

13,638件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?