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退職後:時間について考える

たびたびの投稿でごめんね、独り占めしてるみたい。変化のある時期なので、自分の考えを書いておきたいの。お許しを。。。(みんなも時間があったら近況書いてね)

神戸に住んでた時は、1日の大半を仕事に費やしていたわけなので、退職したらその時間をどう過ごすのか、ということについてちょっとの不安もあったし、周りの退職を控えている人の中にも、時間を持て余すんじゃないか、って(少々)危惧している人も少なからずいた。今日は「退職後の時間」について自分の考えをまとめてみたい。


1 Kiwiの時間の過ごし方

こちらにきて私調べの私感覚でのKiwi(NZ人のことをKiwiといいます)の時間の過ごし方について持論を述べる(国全部の人のことを総合して、こうだ!と書くことはステレオタイプになりがちで、すごく乱暴なことだとは承知しているけど)。よく日本人はよく働くけど、Kiwiはそれほど働かない、と言われる(ま、日本人は世界的にみても勤勉な国民だよね)。
こちらは、お店は5時か6時には閉まる(スーパーは夜8時ごろまで開いてるけど、普通のお洋服屋さんとかデパートとか、小売店全般は夕方に店じまいするから、繁華街は早々に閑散とする)。カフェとかも朝は6時ごろから開いてるけど、3時くらいになったら閉店。
娘はリモートで働いてるけど(一応専門職)、8時から4時ごろまでしっかり働くけど、残業は一切しないし、週末も仕事はしない(仕事について考えてる様子も一ミリも感じられない、苦笑)。

それじゃ、Kiwiの人たちは仕事以外の時間はぼっとしているのか、というと、これも私調べなんだけど、そうでない気がする。仕事以外の時間の使い方をしていて、趣味や特技を持っている人が多い気がする。要は、上記のように仕事に全てを捧げなくていいから、時間的な余裕がある。知っている人は、バンドで音楽やったり、スポーツをしたりジム行ったり(ウチの娘も柔術なるものを趣味としていて、週3回夜に練習に行く)、庭仕事やったりDIYやったり。趣味にしてもフィットネスのレベルがそこそこ高いって感じもする。

電車は遅れるし、バスはキャンセルになるし、いろんなことが日本のサービスに比べると残念なくらい時間がかかったり充実してなかったりする。たとえば水漏れしたら、日本だったら電話一本で業者がその日に駆けつけてくれるよね。そんなんこっちではあり得ない。ひたすら待つだけ。それとか笑い話のようだけど、トイレの修理頼んだら、お湯で流すように配管を間違えた配管工がいたとか(その人から聞いたから、実話!)。日本のサービスは素晴らしいけど、それの代償はいろんな人がすごく長い労働時間を強いられてる、ってことの裏返しでもある。

要は、どこの人も24時間には変わらないってこと。それをどう使ってるか、によってお国柄が出るんじゃないかな。

2 自分の時間の過ごし方について振り返る

ということで、時間を持て余さないように、と 私は、ジャズピアノを2年くらい前から始めたんだけど、はじめてよかったってつくづく思う。こういうことが定年後の自分のアイデンティティーになったり、向上心を支えてくれたりすることになる。そしてこういうことから、人とのつながりも出てくる。今は日本の先生に引き続きオンラインで教えてもらったり、こちらの友人に教えてもらったり。上手になっていつかセッションデビューを果たしたいという夢もある。

こちらでは、地域の図書館では、読書会やってたり、編み物などのクラフト持ち寄って集まる会など色々な催しも定期的に行われてて、自分の時間を充実させたい・人と交流したい、というニーズに応えようとする試みも、無料あるいはすごく安価にある。昔は編み物好きでやってたんだけど、ここ30年ほどはそんな余裕がなかったから、これも始めたい(日本から編み棒送ってよかった!)。日本もこういう試みあるよね〜?高齢化社会にはこういう仕組みがどんどん必要になると思うし、こういう時に仕事以外のこういう趣味についても、やることないから、とか暇つぶしって感じじゃなくて、精一杯楽しむって姿勢を持ちたいな、と思う。

先述のように日本って暮らしやすいとってもいいところだけど、その分、自分たちが持ってなくちゃいけないスキルが落ちてるような気がする。こちらは、便利ではない分、自分たちでやらなきゃいけないことが多いから、私もこっちに来て、ドリルで穴開ける・庭仕事やる・木を切るなど、「自分でなるべくできるように」っていう意識が必要になっている。「生きる力」身につけていきたいと思ってて、それが楽しくもあり自信にも繋がり、自分の新しい能力をつける機会にもなってる。「便利なこと」と「生きがい」ってバランスが難しいような気がする。そもそも家が、日本のように新築が多くて住みやすいわけじゃなく、あちこち直す必要が常に出てきて、それによって否応なしに、スキルも向上するってこともあるのかも。ペンキ塗ったり素人ながらあちこち自分たちでなおすしかない(いちいち業者呼んでたらすごい料金になる)。

食事に関しても日本は外食も中食も美味しいし、安いし、手軽においしいものが手に入る。今更ながら、デパ地下とか素晴らしいよね!それに比べ、こっちは物価も高いし、それほど私の口に合うものが手軽に手に入るわけじゃないので、デザートなども含めて、ほぼ3食、私が作ってる。お昼ご飯が終わったと思ったら、すぐ夕食の時間になるわけだし、作り置きできるものを工夫する・味が同じにならないように工夫する(こっちに来て、本格的なインドカレーやメキシコ料理にも挑戦した)、などなかなか忙しい。デザートと言ってもちょっと古くなったリンゴやバナナを安く買ってきて、ケーキやパイにしてそれを冷凍しておくっていう手軽なものだけど。

ということなので、自分の家にいるだけで、かなり忙しい。ヨガとピアノの練習は毎日するように心がけてるし、食事の支度、細々とした庭仕事や家の掃除などやることは満載してるので、時間を持て余すっていうことは単なる危惧に終わった。

3 新しい自分を開拓したい

ってことで、毎日の日々が自分の中では充実してるし忙しいし、これ以上やらなくてもいいかな?って思うんだけど、でも変化やすごく向上してる!って自分も欲しい。前の記事ではAIについて勉強してるって書いたし、今までの仕事の延長線上にあることも細々とは続けていきたい。

それに加えて、全く違うこともやってみたいなぁって思いもある。昨日たまたま雑誌で見かけた「バリスタの資格とりませんか」みたいなん、挑戦してみたいなあ。講座の料金は、10日間の10時間で650ドル。娘に「どう思う?」と聞いてみたら、「いいんちゃうん?」という気軽な(あんまり真剣に聞いてない)返答←背中を押してくれたと肯定的に解釈することにした。

日本もコーヒー好きな人が多いけど、こっちもFlat Whiteというラテのようなコーヒーがすごく流行ってて、コーヒー文化が発達してる。別に仕事に結びつくか否かを考えずに、こういう新しいことにも挑戦してみたいなあ、と思っている。ま、あまり焦らずもうちょっと時間ができたら、って感じだけど。これも仕事の延長線上に何があるか、ってとらわれずに、Kiwiの人のように、自分時間には自分の幅を広げられるような、今までやったことのないことをやってみたいと思ってるよ。

みんなが来た時には、おいしいコーヒー作れるようになってるかも(笑)!

まとめると、これまでは結構、一直線というか幅が狭い興味の範囲で生活し、時間を過ごしてきたけど、これからはそれをもっと広げていきたい。「生きる」ってこと全般を上手に楽しめるようになっていきたいな。




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