母の老後、私の老後

みんな読んでくれて感謝。
母が、てっちゃんや孫を、それまで会ったこともない、侵入者として排除しようとし、幼少期を過ごした場所の住人に初めてなった時。悔しくて残念で(不思議と誰も腹は立たない)、何とかこちらの世界に引き戻そうとしたの。写真を何枚も見せたり、一緒に過ごした時のエピソードを話したり、旅行先で買ったものを色々見せたり…でもそれは、(心のどこかでわかっていたけれども)明らかにまずい対応だった。グループホームのスタッフさんにもお母さんの世界に合わせるべきだったよと。混乱させるだけだよと。(グループホームのスタッフさんは、いつも時間をかけて話を聞いて情報を共有することをすごく大切にしてくれるから一部始終をきいてくれて。1,2ヶ月に一度程度しか会わないのに、「みずほちゃーん、こうちゃーん」って迎えてくれるのはすごくない?)

「母の世界に合わせる」
恵子も言っていた、「周りの人がどう受け止め」、「どう対応するか」は本当に重要だと思う。それは、母の状態に合わせて変えていかなくてはいけないしね。

母がこちらで私たちと過ごしていた時、私が自分を守るために作った、ルール10箇条…みんなにも言ったっけね?
1 いつもにっこり、
2 全て肯定、褒めて育てる
3 面倒くさそうな顔を絶対しない、
4 紙パンツは何としてでも履かせる(笑笑)
5 「理解させよう」の努力はしない、
6 一緒に美味しいものたくさん食べる、
7 施設は送り迎えする、
8 どんなに疲れていても、母がいない時は遊ぶ、
9 てっちゃんには過度な期待をしない
10 どんなに後が大変でも仕事を与える

あの頃の対応の仕方。これを毎日眺めてて、かなり役に立った…けれども、今はそんな生やさしいものではないと思う。今すごく思うのは、この段階にきて、母が安心して過ごせる、家族ではない第三者が見守ってくれる場所があってよかった、ということ。入居者の危険回避や家族のクレーム回避に終始することなく、一人一人と向き合い受け入れてくれる場所。そのおかげで、私たち家族も罪悪感なく、切なさもうんと軽減される場所。

今後、どのタイミングで、自分をどう処するか…難しいよね。今は幸せを噛み締めて感謝をしながら、しっかりと生きる。母のおかげで、いろいろシュミレーションさせてもらっているけれども…正しいタイミングで自分で決められるのか何ができるのか、うん、難しい…やっぱりポックリがいい。そんなうまいこと行かないって…

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