Twitterで見かけて、うわあこれ欲しい!と久しぶりにうきうきした腕時計

が、200万円超だった件については、そっと忘れることにします。
そりゃなあ、ティファニーだもんなあ…メンズの商品らしいのだけど、ローズゴールドの文字盤がかわいかったんだよなあ、世界150本限定生産ってところもまた、いいんだよなあ…などと一杯ひっかけ続ける相田みつをみたいな想いが反芻して止みませんが、値段を見てすぱっと諦めがついたよ。

【第二回】
四月になると毎年、私の心に薄く、でもびっしりとこびりついてなかなか剥がれない、忘れようにも忘れられない、というか忘れたくはない、悲しいけど懐かしさもなくはない出来事を思い出す。
小学生の頃から大学生の頃まで、親ぐるみで仲良くしていた友人の、命日にあたる日が四月某日です。このことについては、七年経った今になっても腑に落ちる部分とまだ受け止められていない部分とがあり、分かっちゃいるけれど理解している風に振る舞うのが嫌な部分もあり、ましてや彼女のことを知らない人にまでそんな風に振る舞われたらまず私が嫌なので、詳述はしません。

彼女との思い出の音楽があります。
orange pekoe の「太陽のかけら」

https://youtu.be/M53blhWtWdw

彼らのファーストシングルであるこの楽曲が収録されたアルバム「Organic Plastic Music」が発売になった頃、私たちはまだ小学生でした。
小学生の私たちにとっての「遊びに行く」は、ヘルメットをかぶって自転車に乗って、近所のショッピングモール(と呼べるほどの規模でもない、なけなしのアピタです)に行ってプリクラを撮ったりフードコートでソフトクリームを食べたり、ファンシー雑貨を取り扱うようなお店をひやかしたり、同級生の別のグループに出くわしたり、とまあそれくらいが関の山だったように思い出される。
そんないつもの放課後に、CDショップの店頭で、ふたりでヘッドフォンを分け合って試聴したのが当時発売直後だったこのアルバムであり、ふたりして気に入ったのがこの「太陽のかけら」でした。

余談になりますが私の中にはお気に入り太陽ソングというのがあって、この他に、

Paris Matchの「太陽の接吻」

https://youtu.be/e0yszse-7i0

dorlisの「太陽のスキャット」

https://youtu.be/p1oC5NxzVdg

…太陽ソング、と銘打つほど数がなかった。
とにかくどれもずっとお気に入りです。

亡くなった彼女は、根っからものすごく明るくて派手で賑やか、というタイプではなかったけれど、何となくずっとそばにいてあたたかな雰囲気を湛えて見守ってくれている、太陽のような人だと私は感じていました。
彼女の命日にはだから私は、オレンジ色を基調とした花束や花かごを持って、彼女の実家にご挨拶に伺うことを年に一度の決まりごとにしていました。
しかし今年はこの騒動の中、移動が制限されてしまって叶わず。イライラむかむかが止まらない私に、彼女なら「まあ、仕方ないよねえ、こんな時だからねえ」と言ってくれるでしょうか。

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