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益田直也、NPB史上10人目の通算200セーブ

千葉ロッテマリーンズの益田直也が6月16日、対横浜DeNAベイスターズ戦で、今季18セーブ目を挙げ、通算200セーブを達成した。
NPB史上10人目で、球団では通算228セーブの小林雅英以来、2人目の快挙となった。
益田の33歳7か月での通算150セーブ到達は史上4番目の年長で、通算672試合目の登板での達成は史上最長となった。

益田直也は2012年のプロ入り以来、他にも数々の勲章を手にしている。
ここでは、益田の足跡を振り返ってみよう。


新人最多登板:72試合(2012年)

益田直也は2012年、オープン戦で8試合に登板、防御率0.00で開幕一軍入り。開幕戦の3月30日、対東北楽天ゴールデンイーグルス戦(日本製紙クリネックススタジアム宮城)でプロ初登板、翌3月31日には同カードでプロ初ホールドを記録した。
新人ながら開幕から勝ちパターンのセットアッパーを任され、4月4日の対埼玉西武ライオンズ戦(西武ドーム)では新人ながら開幕戦から4試合連続登板を果たし(チーム記録)、チームとしては1952年以来、60年ぶりとなる開幕4連勝に貢献した。

益田は結局、この年、72試合に登板し、2勝2敗、41ホールド、1セーブ、防御率1.67を記録。
1942年の林安夫(朝日軍)と2011年の大原慎司(横浜)が持つ新人最多登板記録である71試合、また2009年の攝津正(ソフトバンク)が持つ新人最多ホールド記録である34ホールドを共に更新、パ・リーグの新人王を受賞した(チームとしては2005年の久保康友以来、7年ぶり)。


新人から2年連続60試合登板:史上4人目(現在は6人)

益田は翌2013年、開幕からクローザーを務めた。
5月は2リーグ制分立後では1956年9月の稲尾和久(西鉄ライオンズ)に並ぶ月間18試合登板を果たし(後にヘロニモ・フランスア(広島)、山田修義(オリックス)も達成)、球団新記録である月間10セーブを達成。
9月9日の対西武戦で2年連続60試合登板に到達したが、新人から2年連続は、稲尾和久(西鉄ライオンズ)、権藤博(中日ドラゴンズ)、攝津正(ソフトバンク)に次いでNPB史上4人目の快挙となった。
この年、益田はパ・リーグ最多の68試合に登板、2勝6敗、9ホールド、33セーブ・防御率2.76で、平成生まれの投手としては初となる最多セーブのタイトルを獲得した。

太字:リーグ最多

NPB通算100セーブ&100ホールド:史上5人目(現在は7人)

益田は2016年7月23日、対東北楽天ゴールデンイーグルス12回戦(楽天Koboスタジアム宮城)でNPB史上24人目の通算100ホールドに到達した。
続いて2020年8月7日、対オリックス・バファローズ10回戦(京セラドーム大阪)でNPB史上33人目となる通算100セーブを達成した。

しかしながら、この通算100セーブと100ホールドを両方、達成しているのは益田直也がNPB史上5人目(日米通算で到達した上原浩治を含めると6人目)となった。

NPB通算150セーブ&150ホールド:史上3人目

益田は2021年9月8日、対オリックス・バファローズ18回戦(ほっともっとフィールド神戸)、史上17人目となる通算150セーブに到達した。

さらに、2022年6月11日、対横浜DeNAベイスターズ2回戦(ZOZOマリンスタジアム)、史上10人目の150ホールドに到達した。

通算150セーブと150ホールドを両方、達成しているのは、藤川球児(阪神)、増井浩俊(日本ハム、オリックス)に次いで益田直也がNPB史上3人目となった。

シーズン最多交代完了67試合とシーズン最多引分け18:2021年

2021年のシーズンは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、9回同点打ち切りというルールになったため、クローザーが9回同点の場面で登板する機会が多くなった。
益田は2021年に67試合に登板しているが、すべて9回の場面で登板しており、そのまま最後まで投げ切っているため、「交代完了」を67を記録、NPBシーズン最多記録を更新した。
これまでのNPBシーズン最多は2011年の岸田護(オリックス)の66だった。

また、8月19日の対西武戦で、NPB史上最多となるシーズン18引分けの新記録を樹立した。

益田はこの年、31セーブを挙げ、自身2013年以来となるパ・リーグ最多セーブのタイトルを獲得した。

同一球場通算100セーブ:NPB史上4人目(パ・リーグ初)

2023年5月18日、対オリックス・バファローズ8回戦(ZOZOマリンスタジアム)でNPB史上4人目、パ・リーグ史上初となる「同一球場での通算100セーブ」に到達した。


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