村上宗隆、NPB史上初の5打席連続ホームラン

「王」を超えて、まさに、「神」の領域へ。

東京ヤクルトスワローズの村上宗隆が、NPB史上初、5打席連続となるホームランを放った。

7月31日、甲子園球場での対阪神タイガース戦、4番・サードで先発出場した村上宗隆は、0-2と2点ビハインドで迎えた7回、先頭打者として、第3打席、阪神の2番手の左腕、渡邉雄大からレフトスタンドに今季35号ソロホームランを放った。
続いて、1-2と1点ビハインドで迎えた9回、一死走者なしの場面で、阪神5番手の左腕・岩崎優からライトスタンド最前列に叩き込む36号ソロを放って、2-2の同点。
そして、2-2で迎えた延長11回、2死一塁の場面で、阪神7番手の右腕・石井大智からレフトスタンドへ勝ち越しとなる37号2ランホームランを放った。
村上宗隆にとって、3打席連続本塁打も、1試合3本塁打もプロ入り初となった。
この試合、ヤクルトは4-2で勝利し、村上は3連発・4打点でチーム全打点を稼ぎだした。

さらに、移動日を挟んで次カードとなった8月2日、神宮球場での中日ドラゴンズ戦、4番・サードに入った村上宗隆の勢いは全く衰えていなかった。

ヤクルトは1回、中日先発の柳裕也から3番・山田哲人の17号ソロホームランで先制した。
続く、4番の村上宗隆は、カウント2-1の4球目、柳が投じた4球目のスローカーブを捉えると、打球はライトスタンド中段へ。
この瞬間、村上宗隆はNPB史上14人目となる、「4打席連続本塁打」をマークした。

さらに、3回、1死一塁の場面で迎えた第2打席目、村上はカウント3-2と追い込まれながら、柳が投じた6球目のチェンジアップを強振すると、打球は神宮球場の左中間のフェンスを越えてスタンドに飛び込んだ。

ついに、NPB88年の歴史で誰も成しえなかった、「5打席連続本塁打」が生まれた。

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NPBではこれまで13人が、4打席連続本塁打を記録しているが、村上宗隆はその記録を塗り替えた。

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村上はこれで今季39本塁打とし、昨季、マークした自己最多となる39本塁打に並ぶとともに、シーズン40号本塁打に王手を懸けた。
これまでNPBでシーズン40号本塁打に最速で到達したのは、1966年・1967年の王貞治(読売ジャイアンツ)、1985年のランディ・バース(阪神タイガース)の97試合である。
村上は8月2日の試合終了時点で今季チーム95試合を終了しており、もし、8月3日の中日戦で40号に到達すれば、NPB史上最速を更新していたが、この日、村上はノーアーチに終わった。

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シーズン40号到達は明日8月4日以降の試合に持ち越されたが、村上宗隆の「打棒」はまだまだ収まりそうにない。


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