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「砂糖を摂るとキレやすくなる」の嘘

【キレる子供が増える理由はこれだ!】

 「23歳になる息子が発作的に暴れ出した。どうしたらよいか」

 深夜、1人の女性から電話があり、こんな相談を受けました。家庭内暴力に困った母親が助けを求めてきたのです。この若者の暴力は「低血糖が原因では?」と考え、私はとっさに「バナナはありますか」と聞きました。

 それから1時間後、母親から電話があり、バナナを食べさせたら落ち着きましたと感謝を述べたのです。息子の食生活を聞いたところ、毎日、砂糖入り缶コーヒーを10本以上も飲み、コーラも大好きでした━━。

 これは、岩手大学名誉教授で心理学者・大沢博先生の著書『食事で治す心の病』(第三文明社)に記された体験談です。大沢先生は心の病気に対して栄養カウンセリングをおこない、次々と効果をあげています。

 このエピソードからわかるように、白砂糖が引き起こすのは、糖尿病のような生活習慣病だけではありません。砂糖の大量摂取が脳にも大変な影響を与えるのです。私はこの原因を「低血糖」だと断言しています。低血糖が、子供たちを「落ち着きがない」「イライラする」「すぐキレる」ようにするのです。 山田豊文〈病気になりたくない人が読む本〉より

✔️【真相〈砂糖よりバナナのほうがGI値が高い〉】

 こちらの記事でも書きましたが、山田豊文はGI値支持者であり、GI値が高い食品ほど健康に悪く、GI値が低い食品ほど健康にいいと考えているということです。

 そして冒頭のエピソードを読むと、まるでバナナが砂糖より遥かにGI値が低いかのような印象を受けますが、【AJCN.1995】によると砂糖のGI 値が88.5で、バナナのGI値がなんと94.5なのです!

 ちなみにコーラ(ソフトドリンク)のGI値が97です(苦笑)。

 砂糖の摂りすぎでキレてしまった男のイライラをバナナが鎮めたかのような話ですが、GI値的に考えるとあまり説得力がありません。

 ただ、バナナにはセロトニンがあり、その影響で精神が落ち着くという話は聞いたことはありますが……。 

【キレる理由はコレステロール不足】

 では、キレる理由はなんなのか?

 フィンランドのM・ビルクネン教授という方は「コレステロール不足」だと見ており、暴行や殺人などの凶暴な犯罪をおかす子供は、血中のコレステロールが低いそうです(Phychiat.1984)。

 ちなみにおもしろいことに、詐欺などの知能犯罪をおかす子供は、コレステロールがあまり低くないそうです。

【まとめ】

 ●バナナを食べるとイライラが落ち着くという話は、GI値的には説得力がない。

 ●子供がキレる理由はコレステロール不足が指摘されている。


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 包丁を使わずに作れる初歩的な料理をまとめてみました。料理を始めたいがなにから始めればいいかわからない方は、ぜひ参考になさってください。

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