大学生(女)が結婚と将来について考えた

こんにちは。私はごく普通の大学生です。コロナ禍で自分と向き合う時間が増えました。将来と改めて向き合って、色々と考えたので文に残したいと思います。


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私について。

普通の家庭のひとりっ子で母は過干渉気味だが、生まれた地域が田舎だったため、進学の際に一人暮らしをせざる負えず、現在一人暮らし中。自由にさせてもらって本当に感謝している。

ただ今年は、コロナのため4月の始めから実家に帰省した。大学生といったら長期休みはバイトかサークルか友達と遊ぶぐらいだが、その全てが無くなった。

コロナのお陰で人には色々な趣味があることを改めて知った。コロナで特に辛いのはアウトドア派の人達だ。ショッピング、旅行、レジャー、ライブ参戦、飲み会、などは緊急事態宣言下でほとんど自粛の対象になった。人というのは出かけたくて仕方のない生き物だということも分かった。3月下旬の3連休の人出はかなり批判されていたし、湘南の海でサーフィンする人達をワイドショーで連日報道していた。

私にも少し変わった趣味がある。これ程家で出来る趣味があって良かったと思ったことは無い。そして、今まで無意味だと人から言われていた趣味だったが、なんだ、みんな変な趣味あるじゃん!と少しポジティブになった。趣味に意味を求めるのはナンセンスだ。自分が満足していればそれでいいと思う。

しかし、趣味をするには、というか生きるには、少なからずお金を稼がなくてはいけない。人間、好きなことをするにはやはり働かなくてはならない。それか手っ取り早いのは好きなことを仕事にすることだ。この生き方がピッタリハマった人は人生が楽しくてしょうがないのではないか?と、その道を選ばなかった私は単純に考えてしまう。


学生は皆将来の夢を追いかけて、はたまた何となく、中、高、大と進学する。その中で必然的にどう生きるか?=どう稼ぐか?を考えることになる。好きなことを仕事にするというのはすぐ思いつくが、それ相応の覚悟が必要で、私にはその覚悟がなかった。

人は単純なので、稼げない仕事より稼げる仕事を選ぶのではないか?稼げなくてもやりがいが有ればいいのかもしれないが、それはそう思える仕事に出会ってみないとわからない。お金がないよりはある方がいい。

そして、専門的な分野(音楽や芸術、料理等)に進む学生は進学校になればなるほど少なくなると考える。それはなぜか?専門分野の職業は不確定要素が大きく、基本的に収入はそれほど高くないからではないかと思う。将来どう稼ぐかというビジョンが立てにくい。進学校ではやはりそういった不安定な道よりも、高学歴といわれる大学に入り、将来の安定を求めたり、指導したりする人の方が多いと感じた。比較的親が高学歴高収入という人が多いことも影響しているだろう。


というわけで、私もレールに乗っかり、趣味を仕事にするということは現実的ではないと思い早々に諦めた。それほどの覚悟がなかったのかもしれない。覚悟とは?皆が国公立大学や名門私立に入学する中、自分は専門的な学校にいるという事を受け入れられるか。また、必然的に周囲の学力というか、育った環境が違う人と学ぶことになる、それで納得できるか。そして、1人で一生生きていける収入を稼ぐだけのビジョンはあるか。答えはノーだ。それだけの覚悟が無かった。(しかし、人はないものねだりで、同高校から私の趣味分野の専門学校に行った人を見ると少し羨ましい。とても尊敬している)


色々書いてきたが、本当に好きなことを仕事にしている人は少ないのではないか。趣味は趣味であるから面白いという人も多いと思う。

では、本当に好きなことを仕事にできない場合、どうやって進路選択をするか。大学のネームバリューで選ぶ人も多いだろう。私の周りにも、学部はなんでもいいからとにかくあの大学に行きたいという人は多かった。日本は学歴社会なので正しいと思う。

私の進路選択はこうだった。まず、文系と理系だが、とりあえず1番得意な科目が数学だったことや、英語が苦手だったこと、不幸なことに1年時点では物理基礎がかなり出来てしまったために自然と理系を選んだ。文系という選択肢は自分の中でほとんどなかったと思う。また、仲のいい友達もほとんど理系だったし、理系の人数が多い高校だったということも少なからず影響しているとは思う。(母は学生時代、理系に興味があったそうだが文系にしている。時代柄、理系に進む女子は学年で数人だったらしい。)

また、私の中で女は資格が有利という考えがあった。これは母の影響でもある。結婚を機に仕事を辞め地元を離れた母は、子育てをしながら10年かけてとある資格を取った。その資格のお陰で、正社員では無いものの普通のパートの倍は収入があるそうだ。

私は考えた。結婚をするなら絶対に資格があった方が再就職に有利だと。ならば在学中に資格をとれる進路がいいのではないか?と考えた。いい大学に入り、よい企業に就職しても、結婚や子育ての為にやめてしまったら無駄になってしまうのではないかと思った。もちろん良い企業は産休育休もしっかり取れるだろうが、はたして小さな子供を保育園に預けてフルタイムで働けるだろうか。実家が近くにあればいいかもしれないが初めから実家頼みも良くない。残業体質の日本企業が良くないという意見もあるだろうが、今後海外に住む予定は無いし、これが日本だと諦めるしかない。時代は徐々に変わっていくが、基本的な社会構造が今後10年で劇的に変わるということは考えにくい。

他にも様々な経緯があり、現在薬学部で薬剤師を目指して勉強している。好きな道を選ばせてもらい、本当に感謝している。


と、ここまでなんだか将来結婚できる体だが、実際結婚できるかは分からない。というかできそうにない。人生について何の疑問も持たなかった頃は自然に結婚できるものだと思っていた。何故なら周りの大人はみんな結婚しているから。結婚するのが当たり前だと思っていた。

だが、残念なことに気付いてしまった。私は、異性といるよりは1人の時間の方が好きだということだ。恋愛が向いていない。大学1年生の時に1人の男性とお付き合いをして、恋愛の難しさに直面した。中高と違い、はじめて自由な恋愛をしたという感じだった。この恋愛を通して、恋人というものはそこまでメリットが無いものだと思った。嫌われないように気をつけた結果、浮気をされて別れた。彼氏とするほとんどのことは同性の友達とできるし、変に気を使わなくて済むのでとても楽だと感じる。失うものの方が大きいのではないだろうか。

浮気した相手が悪いという友達もいた。しかし、色々と諦めた方が人生楽な場合もある。男性というのはこんなもんだ、と。浮気をするものだと。(少なからず自分の性格にも問題があることは自覚している。)芸能界も不倫のニュースばかり。今日、3組に1組は離婚するし永遠の愛なんていうのは幻想に思えてくる。

決めつけは良くない。視野が狭くなってしまうかもしれない。

私の父はそういう点に置いては理想の男性だ。だから存在しない訳では無いがレアキャラだと思う。遊び盛りの若者の中では特に。

1人で楽しめる趣味がある事がいい事なのか悪いことなのか分からないが、今全く恋愛をしたいという気持ちがない。勉強と趣味、バイト、たまに友達と遊ぶことで十分だ。大学では異性との交流がほとんどない。女子が7割の学部だから、などというのは言い訳で、交流したいと思っていないのだ。交流したい人は異性のいるバイトなりサークルなり文化祭なりに積極的だ。わざと異性との交流を避けているのではないが、私の周りは自然と異性がいない環境になっている。

とりあえず大学生のうちは恋愛はいいかなと思っている。では、社会に出たら出会いはあるのか?

6年制のため、留年や病気などなく順調に行けば卒業が24歳で、25歳の年に就職となる。就職の年にアラサーである。就職してすぐは余裕が無いだろうと予想すると、仕事に少し余裕が出て結婚を本気で考えだすのは27,8歳辺りだろうか。考えただけで出会いがあるとも限らないし、社会人一発目の人と焦って結婚というのも間違っている気がする。薬学生は学生のうちにパートナーを見つけた方が良いと言われるが、今なら理解出来る。

そして、私には婦人科系の持病があり、治療中だ。一般的に年齢を重ねると妊娠出産が難しくなるとされているが、私も例外ではない。むしろその可能性が高いかもしれない。子供が欲しいか欲しくないかは今はハッキリとはしていない。学生という立場で現実的でないからだ。しかし、ひとつハッキリしているのは、社会人になれば周りはどんどん結婚して子供を産むだろうということ。万が一10年後友達が誰も結婚していないということになれば、少子化どころの騒ぎではない。世間の"当たり前プレッシャー"に耐えられるかどうか。進学の際、当たり前の道を進んだ私だ。10年後はきっと結婚を当たり前のことだと考えて悩んでいると思う。どうか焦らないで欲しい…。


ここでふと気がつく。もし結婚して仕事を辞めても、パートで待遇よく働けるだろうと資格を目指してきたが、生涯独身かもしれないということに。

帰省中、母に冗談めかして、結婚は無理かもしれないから当てにしないでね!と言ってみた。そしたら、結婚しなくてもいいけど女1人で生きていけるぐらい稼ぎなさい、と言われた。

なるほど、と思った。と同時に、母の時代はきっと、結婚が当たり前で女性は収入が低くても良いとされていたんだろうと思った。

実際今でも、男女の平均収入に差はあるし、収入を補い合うという目的で結婚をする人も多いと思う。男女の働き方、家庭での役割り分担云々という議論もあるがここではあまり触れないでおこうと思う。諦める派の私は、現実的に考えて日本社会での男女平等の実現はすぐには難しいと思っている。


女は資格があった方が有利という考えで進路を決めたが、逆に結婚の可能性が低くなっているかもしれない。しかし、無事就職できたら、女性1人でも、少しの趣味を嗜みながら慎ましく生きるぐらいの収入は得られそうだという予定でいる。


だから、変に結婚に縛られることも無いし、子供を産まないといけないというわけではないし、私には選択権がある。花嫁姿を、孫の姿を、親に見せてあげたい、それが最大の親孝行だと考える人も多いが、そういう考えになるべく固執したくない。10年後の私はそういうことに固執して悩んでしまうかもしれないので、今から心配だ。結婚しなかった場合、兄弟がいない私は高確率で孤立するので、孤立した場合どうすればいいかを考える方が現実的な気がしてきた。今後はそれについても少し考えてみようと思う。


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コロナ禍で趣味に没頭したことで、高校在学時とはまた違った思考で人生を考えることが出来たので、それを書いてみました〜

今の私にできることは、ないものねだりをしないこと、今あるものに感謝の気持ちを忘れない事です。そして、少しは現実的に老後のことを考えてみたいと思います。笑











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