欲とマツエクと私。
『お金で手に入れられること』には際限がない。
まつ毛エクステをしたことがあるが、
たった一度きりでやめた。
施術(と、言うのが正解なのか?)直後は、
明らかに顔(というか目)が変わるのでやはり嬉しいのだけれど
それも結局は時間とともに消えていく喜びでしかないのである。
顔を洗うたび、
お風呂に入るたび、
ポロポロ落ちていくまつ毛。
それを見つめるのは、とても落ち込んでしまうことだった。
理想の自分を追い求めて、手にいれる。
そういうことが頑張るモチベーションになる人はきっと多いだろう。
私は、「もっと」という欲が出てしまうこと、
それを満たしていくことに疲れてしまうタイプだったから、再びサロンに行くことはなかった。
「もっと、もっと」という欲望をエネルギーに変えている人はすごい。
あれは本当に、体力がある人じゃないとできないというか、
そういう星の元に生まれた人の生き方なんだと思う。
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