ウルトラマンと世にも奇妙な物語の意外な繋がり

国民的な特撮ヒーロー「ウルトラマン」。日本を代表する特撮番組の先駆けであり、「怪獣」という言葉をTVからお茶の間に浸透させたエポックメイキング的な作品だが、さらに遡ればその怪獣作品の流れを作ったのは前番組の「ウルトラQ」である。

しかし「ウルトラQ」は放送局の意向によって結果的に怪獣番組として制作された経緯があり、もともと企画段階では「アンバランス」というタイトルで「トワイライトゾーン」や「ヒッチコック劇場」、「アウターリミッツ」のようなオムニバス形式のサスペンス・スリラーを目指していた。

この「アンバランス」の企画は後に「恐怖劇場アンバランス」というタイトルで再び持ち上がり、青島幸男をストーリーテラーにすわえたオムニバスドラマとなってフジテレビで放送される。

このドラマ形式が後にスペシャルドラマとして放送された「フローズンナイト」、深夜帯でレギュラー放送されたドラマ「奇妙な出来事」、そしてフジテレビを代表するドラマシリーズ「世にも奇妙な物語」に継承されていくわけだが、「ウルトラマン」と「世にも奇妙な物語」という全くジャンルの違う2つの番組が元を調べると同じ企画にたどり着くというのがなかなか興味深い。

また「世にも奇妙な物語」のメインテーマ曲のタイトルが、ピアノ演奏時の手の構えが「ウルトラQ」に登場する怪獣ガラモンに似ているという理由から「ガラモンソング」と名付けられたのも奇妙な偶然だといえるかもしれない。

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