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Non-Dev会社員が Tableauを学ぶ

ITエンジニアではない会社員です。牛歩ながらTableauを勉強しています。

これから書く長い話の先には、あまり面白い結末は無く、普通の会社員がちょっとした失敗経験と成功体験を経てTableauに興味を持ってさわり始めて今に至るまでの話です。
出オチ感がありますが忘却曲線にどんどんあらがえなくなるので、支援をしてくれた・くれている方への感謝と振り返りのために、記録として書き残すことにしました。

今からTableauについて学ぼうかなとか、データって自分で扱えるようになっておくメリットある?とか悩む方の参考になればと思います。


◾️来歴(データに関係ありそうな部分)

データに興味を持ち、牛歩ながらなんだかんだで継続学習できているのにも、個人的な「好き」と業務上の「必要性」が関係している気がするので、一旦文字に起こしてみます。

学生時代

・小学校からずっとバスケ漬け。
・自分や仲間、敵チームの試合を現地&ビデオ(※時代を感じる)で繰り返し見て、徹底観察。特にシュート・ファウル・ボールキープ時間の記録をスコアシートに文字起こして、自分なりの分析軸として時間・コート内の位置だったりを掛け合わせて、Excel集計して、あーだこーだ考えたり友人達と議論を白熱させていた時代。
・自分に閉じた話で言えばシューター?的なポジションで試合に出ることが多かったので、スリーポイントの練習スコアを300本/日で書き溜めており、その日の調子を定量確認する日々。(この頃から、粗が目立つバランスの悪い過集中な感じだったかもなと思いつつ、県大上位校では普通の練習メニューだったんじゃないかとも思うし、悲しみ。)
・数値の因数分解と良化にやみつき Part1

・大学では物理系の研究室に配属が決まりやったーと思いつつ、覚悟は決めていたがやはり難しい、、、計算機との対峙に四苦八苦したり、計算が終わるまで研究室に滞在したりの思い出。
・この時、1つの研究テーマには長く興味を持ち続けることはできないなと思ったりもして、学術分野の研究者の方へのリスペクトを感じる。一方、自分が意図したいことに沿った計算式を作れることに対して、ひときわ快感・達成感を感じる。
・派生する学びを経て、フロントサイドの創作系エンジニアは向いていないと悟りを開きつつ、IT業界には足を突っ込んでおきたいなと思いながら就職活動まで進む。

営業

・顧客対応職として「クライアント(企業)」ではなく「カスタマー(ユーザー)」と向き合う。
・結構仕組み化されている業務スタイルの中で、定量データがわさわさある環境で仕事をしており、デイリー/ウィークリー/マンスリーモニタリングと日々の忙しさに忙殺されながら過ごす日々。。。
・カスタマーとの対峙後、すぐにアクションデータが可視化されるのが恐ろしく生々しくも爆速でPDCAをまわせてめちゃくちゃ楽しくて没頭していた日々。
・自分やチームの強みを理解したうえで仮説立てたKPI設計に対して、日々の活動が実績につながったときの達成感◎
・数値の因数分解と良化にやみつき Part2

スタッフ(企画) ※Tableauとの出会い

・事業の仕組みをどう作りこむとサービスモデルとして完成度が上がるか検討する組織。
・頻繁に訪れる起案の機会。そしてファクトに欠ける起案・案件推進には、当たり前に決裁者からの疑義が湧き出て収束に奔る日々。
・いくら崇高なビジョンを掲げていても、ロマンとソロバン両方が無いとビジネスとしては実行不可。。。
・そもそも営業組織ではカスタマーや自組織内での対話がメインだったし、何とか自分の知識と経験だけで太刀打ちできたが、どうやら大人数を巻き込む仕事は、そううまくは進まないようだ。。。
・「どうやったら組織横断で納得感が得られる起案&案件推進ができるの!」という異動直後の漠然とした疑問。。。
・その後、明らかにセルフ分析のレベル(質・スピード)を上げないと仕事にならないことを悟り、武器としてのTableau(+BQ)をちょびっと習得
・ひたすら「定量定性データからの仮説構築→追加定量調査→ROI試算→F/S→振り返りROI試算→本実装検討→仮説課題探索・・・」ぐるぐる
・仮説を語る部分をはじめ、事業としての実行価値を語るところまで、データと向き合うことでこんなにも説明内容の説得力が変わるのかと痛感。
・なんとなくやり方を体得してからは、フィジビリ推進に関わる要件整理・起案などの付随業務が一定スムーズに進められるようになった体感。
・数値の因数分解と良化にやみつき Part3 

スタッフ(情シス)

(異動後まもなく、だいぶ道半ば)
・主なミッション
 └情シスとしての自社システム・SaaSサービスの安定提供
 └対峙する総務組織のITツールを通じた業務改善
・仮説検証型のデータ分析を行える土壌が一定あるが、自分が関わっているサービスにおいては定量定性目標がまだ掲げられていなく、安定稼働ミッションとしてはおおよそクリアできていそうだが、更なる良化に向けてはまだできることがある状態。
・業務の最適化によってサービス提供LTだったり・UIUXを良くしていく余地があると思うので、主に探索用途ではなく、仮説検証用途のデータアプローチを意識して推進中。

◾️Tableauにふれたきっかけ・背景

振り返って言語化してみると以下の①②をかなえる手段として、TableauというBIツールがとてもマッチしていたのだと思っていました。

①Willからの逆算
先ほどの「スタッフ(企画)」の経験でも記載しましたが、セルフで定量可視化ができないと仕事にならず、自分の価値観からも遠ざかってしまうと感じたことが取り組もうと思った大きな理由であることは明確です。私自身の根っこ部分では、『良きものは残す・伸ばす。悪しきもの・不要なものは無くす』ための
 ・意思決定を促進させる
 ・物事を前進させる
ことに興味が湧いているので、この力をさらに伸ばすためにはファクトの定量化スキルは必要不可欠でした。セルフ分析ができる他担当者に依頼することも可能でしたが、推進のスピード感も大事にしたいことを考えると、自力でできるようになることは私の中で必然でした。
また、大人数で動かしている事業において、個人の「好き嫌い」や「勘」起点で物事が動くことはあまり無く、「なぜ●●という企画を行うか」にも定量ファクトが不可欠と感じています。
実際に、自分や他の方の起案に対する決裁者からの疑義で「それってやる意味あるの?」「なんでいろいろある打ち手の中からそれやるわけ?」というコメントがついている企画には、説得力があるファクトが伴っていないかもと思う場合が多かったように感じます。こういったことが取り組むための意味付けになっていました。

②本能的な『好き』
学生時代や営業組織での経験でも前述したように、数字が好きです。
 (1)定量現状把握
 (2)改善
 (3)数値の良化
というこの一連の流れが、活動のやりがいにつながっています。個人的なこだわりポイントとしては、一時的・表層的な改善だと『ブランド力・評判』など、長期的・本質的な良化を伴わない数値改善になってしまうと思っており、嫌う傾向にあります。

◾️Tableauを用いた定量可視化力のメリット

個人的な1番の推しポイントは、簡単なGUI操作で複数データソースを扱えたり、データマートに存在しないような単位でのデータ集計が可能な点です。(※人によって用途次第で推しポイントが変わると思います)
仮説検証型の改善活動を行う上では、『●●というn=1情報って何割くらいの人が同じように思っていそう?』『利用者の7割を占める●●組織では1時間あたり▲件の商談を実施している?』のような立てた仮説を自分で確かめに行くのが容易です。
集計の手数が多くなったり(Access、Excel)確からしさに欠けたり(勘、n数少ない事象)というような社内にある他、意思決定情報の収集手段と比較して、スピード・質のバランスを保てるメリットを享受しています。

◾️何から始めたか・どうやって学んでいるか

厳しさはありますが、基本的には自分で調べて試してみて、うまくいくまでその繰り返しです。何事もそうだと思いますが、最終的には自分でどこまで走り続けられるかだと思うので、私自身も自分と向き合いながら長い目で頑張ろうと思っています。

また、Tableauを使いこなすうえではTableauそのものの学習以外に扱うデータソースの癖を理解する必要があるためドメイン知識も必要です。その数字が何を意味するのか、他と比較してどういう傾向があるのか触りながら数字の意味を学ぶ必要があります。

①オンライン学習(WEB検索、Youtube..)
 ありがたいことに先駆者がたくさんいらっしゃるので基礎を学ぶ上ではオンライン学習は欠かせません。例えば私の場合、先日30分区切りの軸を表示させる方法が編み出せず『Tableau 30分 軸』と検索しましたが、過去Tableau Community Forumsに同じような質問をされた方がいたようで、解決の糸口をつかむことができました。TableauはJapanユーザー会がとても活発で、Youtubeだったり、Tableau好きが集まるオフ会のようなイベントも頻繁に開催されています。

②定量可視化修行
 実際に発生した業務課題or仮説起点で、沼りながらも夜な夜な可視化のトライ&エラーを行っていることが一番の成長機会かなと思っています。辛さを伴いますが、継続は力なりを感じつつあります。また、こういった手を動かす修行を経てデータの癖も含むドメイン知識が身につきます。

※常にどの瞬間でも、質問に答えてくれる支援者がいるのも学習継続ができている大事な要因です。社内に先輩ユーザーがいる場合は◎ですが、社内に支援者が見つからない場合は、社外コミュニティにも顔を出すとよいのではと思います。

◾️DATA Saber 挑戦中

まだ最終試験前なので合格するかはわかりませんが、体系的な知識を習得してデータドリブン組織に貢献したく、DATA Saberに挑戦中です。
自ら業務の範疇で調べながらスキル習得する以外にも、こういった機会がないと学ばなかったであろう要素も併せて学べます。

是非、長期的なビジョンの中間点としてだったり、何か打ち込むものを探している方がいれば、とってもおすすめです!

◾️道のりはこの先も続く…

一連の経緯を言語化したことで、ファッション用途に留まってしまう(Tableau界隈でいう、"Task"を見失っている状態)ことは非常にもったいないと思ったので、あらためて初心に戻り、引き続き実用的な側面でスキルアップをしたいなと思いました。

前述したようにオンライン教材が充実していることもあり、実務用途で必要になるシーンをフックにしたり、知識幅を広げるような学習を自ら行ったりの掛け合わせで、引き続き学習を進めたいと思っています。
(以前着手してやりかけになっている統計の勉強もしたい。。。)

長い文章でしたが、ご覧いただきありがとうございましたm(_ _)m

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