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習慣 超大全

スタンフォード大学行動デザイン研究所所長で行動科学者でもある BJ•フォッグ氏の著書。

本書は、人間の行動を科学的な観点から分析し、ひとつの行動を習慣化するうえで必要な知識や考え方をまとめあげた1冊。

500頁超の非常にボリュームのある内容となっている。一気に読み上げるというよりは、自分自身の興味のある項目を繰り返し読んでいくというスタイルがいいだろう。

誰もが一度は挫折というものを経験したことがあると思う。ダイエット、筋トレ、結婚生活 等々。その時、挫折した自分に対してどう感じただろう?自分はなんてダメな人間なんだ。自分は努力が足りない人間だ。このような想いを抱いた方が多いのではないだろうか。

本書が伝えたいメッセージのひとつとして、長続きできない理由はその人に問題があるのではなくやり方に問題がある。この一言だけで、目の前が明るくなったような印象を受ける。多くの人が自己批判に捉われているが、行動デザインのなかではこのような自己批判は排除しなければならない。

あらゆる行動を司る「究極の公式」行動=モチベーション+能力+きっかけ

非常にシンプルではあるが、まさに究極の公式。こういった角度から物事を観ると新しい発見ができておもしろい。

このように「モチベーション」「能力」「きっかけ」はどのような要素で構成されているのか?という具合に分解していくと、誰にでもすぐ始められる小さな行動をみつけることができる。あとはそれを実行するだけ。

習慣というものは、日々の生活のなかはもちろんのことビジネス環境においても必要不可欠で、私たちの生活とは切り離せないものだ。そして、誰しも悪い習慣は無くして良い習慣を続けたいと思っている。その為には行動をデザインする必要がある。

なりたい自分になるための行動デザインの極意が本書には詰まっている。自分自身を変えたいと思っている方はもちろん、部下、組織を管理するマネジメント職の方も必見。少しでも気になった方はぜひ本書を手に取っていただきたい。



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