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ミライの授業

現在、世の中は非常に移り変わりの早い時代となっている。

ビジネスシーンはもちろんのこと、私たちを取り巻くモノやサービスも変化が激しい。変化の激しい時代を生きている私たちは、変化に対応していくだけではなく、変化にいち早く気づく必要がある。

今回取り上げる本書は、そんな変化の激しい時代を生きている私たちが持つべき思考、知識を歴史から学ぶというものだ。

本書は、14歳の読者へ。と呼びかけている。
しかし、ターゲットを学生に絞った書籍というわけではない。14歳だった頃のあなたへ。という意味だ。大人になると挑戦や変革という意識が鈍くなる。歳を取れば取るほど保守的な思考に陥りがちだ。しかし、本書では挑戦や変革に年齢は関係なく、あなたの想い次第で未来は変えられるというメッセージが込められている。

愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ。

ドイツ帝国宰相、ビスマルクの有名な言葉であり、本書の中でも重要なフレーズとして取り上げられている。歴史上の偉人の行動から、いかにしてこの時代を生き抜き、未来を切り開いていくのかを本書を通して学んでほしい。

1,常識を疑う 
2,仮説をたてる 
3,自分の考えを可視化する 
4,共感者をつくる 
5,逆境を乗り越える

これらは、未来を切り開くうえで重要な5つの法則。思考法として考えて頂ければ良いと思う。面白いのは5番目の逆境を乗り越えるという部分。こちらは根性論のようなニュアンスで捉えられそうだが、そうではない。自身の考えや行動において、逆境に立たされたとき、それはすなわち周囲の常識とは違う考え、行動になっているということ。いわゆる変革を起こす手前ということだ。ここであきらめずに、前進し続けることができれば変革者となれる。そういう意味だ。

一見シンプルな書籍のように感じられるが内容はしっかりとしており、学べる事が多い。繰り返し何度も読み返す事をおすすめする。

読書を通して、新しい考え方を身につけるということは非常に費用対効果が高いと感じる。これこそが読書の醍醐味。ミライの授業は改めて読書の醍醐味を感じさせてくれる一冊である。




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