わたしが水色を好きな理由
誰にでも、好きなものやこと、人、場所なんかがあると思う。
その「好き」はいつどうやって生まれるんだろう?と、不思議に思うことがある。
好きだなあと感じるものに対して、それを好きな理由を言葉にすることができたとして、その理由ってまた好きのかけらみたいなもので。どう生まれたか、ってところはよくわからなくなる。
ひとつだけ、ハッキリと覚えていることがある。
小学1年生の頃、仲良くなった大好きなお友達。
明るくて可愛くて優しくて、誰からも好かれそうな子だった。その子と仲良くなれて、わたしもその子が大好きだった。
休みの日にも家に行き来して遊ぶ仲だった。
真っ白のタイツがさまになる、お上品な可愛さのある服装が似合っていた。ピンクがあまりにもしっくりきていて、ピンクはその子のためにある色みたいな気がした。
子どもながらに、「ハム太郎で言うならりぼんちゃんはこの子で決まり」みたいな子だ、と思っていた。
そのときになんとなく直感的に思っていた、
「ピンクはあの子の色だ」。
あまりにも近くにキラキラした存在がいて、わたしは無意識に水色を選ぶようになっていた。
ちょっとキラキラした可愛いスニーカーも、水色だった気がする。自転車も。
ピンクじゃなくて、水色。
そして今も水色がわたしの近くに溢れている。
水色が好きになっていた。
なんだかマイナスなきっかけに見えなくもないけれど、爽やかで明るくて、可愛くも思える、水色が好きだ。
馴染みがあって、当たり前に近くにあった色。
そして。
ピンクもやっぱり好きだ。
わたしにとって、可愛いの象徴で、憧れの色。
ピンクを身につけるだけで気分が上がる。
すこし、特別な日になる。
自分の「好き」を大切にしたい。
自分が自分をいちばん幸せにしたい。