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30歳を迎える前に、今までの社会人生活を振り返る。

4ヶ月後、30代に突入する。

本当に濃かった20代。
22歳で就職、23歳で結婚、出産、離婚を経験。

1年間主婦をして、24歳のときに設立3ヶ月のベンチャー企業へ入社。4年働いた後に「仕事と家庭の両立」「今後の人生」を考え、20代最後の挑戦と思い転職。

そしてプライベートでは、昨年再婚。

仕事もプライベートもいろいろあったけど、この10年を忘れず、そして30代を楽しめるようnoteをはじめました!

※前半私の話で長いので、家庭と仕事の両立に悩まれてる方がいましたら
「新しい価値観」まで飛んじゃってください!

ー今までの人生

きっといままで「普通」の中で生きてきた。

レールから外れるのが怖く、何かに守られていたいと思ってた。
普通に大学に進学して、普通に就職して、普通に結婚して、普通に幸せな人生を過ごす。親もきっとそれを望んでいるだろう。

今思えば、高校も大学も親に勧められたところに決めた。
そしてすごい楽しい学生生活を過ごせた。全然間違いじゃなかった。けど、自分でなにか大きな決断をしたことはあったのか?

就職活動。大きな決断で自分の意見を貫いた。
銀行とマイナビから内定。親は「絶対に銀行に行ってほしい。」と。

正直、悩んだ。親が喜ぶのは銀行だろう。
けど、自分がわくわくするのはどっちなんだろう。答えは決まっているはずなのに。誰かに喜んでもらうために、人生の選択をするのか?私は自分の人生生きているのか?

反対押し切って、マイナビへの入社を決めた。

ー泣いてばかりの新卒時代

マイナビの決め手は単純だった。
社員さんとの座談会で「全然帰れないよ!ちょー大変だよ!でも、お客さんに感謝されると一瞬で疲れもふっとぶよね!」と女性社員の方が笑顔で言っていた。

こんなに正直に全てを話してくれて、そして何より楽しそうに働いている。
そんな姿がかっこよく、そうなりたいと思った。

思い返してみても、自分が人生で「青春してたな、楽しかったな」と思うのは、過酷を乗り越えて達成感を味わったとき。あぁ、そういえば私、ドMだったわ。きつくてもみんなで目標に向けて突き進んだり、試行錯誤するの好きだったな。

「働き方」「安定」ではなく「やりがい」を求めて決めた会社。

覚悟の上入社したからほぼギャップはなかった。あえてギャップを感じたところをあげると想像以上の自分の無力さ。

悔しくて、トイレに駆け込んで泣く日もあった。
けど、今思うと「自分に対する期待値あげすぎだよ、そんなすごい人なの?いきなりできると思った?」と当時の自分へ言いたい(笑)

本当に泥臭く働いた1年。胃が痛くなるくらい数字には追われていたけど、素敵な先輩に囲まれて楽しかった。

そんな生活は妊娠により、強制終了した。

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ー無職のシングルマザーになる。

1年目で目標にしていたジュニア新人賞 金賞を受賞。
正直、私の力ではない。金賞を取るために手段は選ばず、いろんな部署の先輩を頼った。来年こそは自分の力で賞をとりたい・・・!

そんな夢は挑戦することもなく、2年目の初夏に妊娠をきっかけに退職。

「まだ23歳。人生やり直せるよ。」
そんな周りの反対押し切ってシングルマザーになった。

1年ちょっとしか働いていなかったけど、クライアントさんに退職のご挨拶にまわるのは寂しかった。

ハードワークで、日々たくさんの人と会っていた毎日から、実家暮らしの無職になり、社会から疎外された気持ちだった。

周りの友人達は遊びに仕事に楽しそう。羨ましい。
自分で選んだ道なのに正直心が折れそう。そんな妊婦時代。

でも、娘が生まれて景色が変わった。
娘のために頑張ろう。見返りを求めない「愛」を知った。

生後半年過ぎた頃から少し余裕が生まれ、働くことを意識し始めた。

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ー設立3ヶ月、社員4人のベンチャー企業へ

そんなタイミングで、マイナビ時代の隣の部の部長さん(現:前職の社長)が、マイナビを出て独立することとなり、「働かないか?」と連絡があった。

正直、「とりあえず聞いてみるか」くらいの軽い気持ちで話を聞いた。

けど、実際に社長からの熱い想いを聞いてすっごいワクワクした。この想いをカタチにしていきたい!!そう思った。

タイミングよく保育園も決まり、声をかけてもらってから2ヶ月後には働き始めた。

入社当初、朝イチの仕事はゴミ捨てと掃除機がけとトイレ掃除。1日の終わりにはゴミ箱を空にして、翌朝捨てるだけにして帰る。

今まで大手で当たり前に整った環境だったけど、この当たり前は当たり前ではなく、誰かが作ってくれているんだと感謝の気持ちしかなかった。

もちろん、仕組みもなければツールなども必要最低限。そんな中で新卒紹介事業がスタート。

ミッションである「適材適所」を叶えるべく、学生に寄り添い、企業様のニーズを引き出し、ミスマッチをなくす。

知名度も無ければ手も足りていない。そして広告費もかけられない。ないないづくしの中、どんどんカタチにしていくのが楽しかった。

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掃除も備品購入も1周年記念のクッキー発注もなんでもしていた時代


ー届けたい想い

人材紹介っていいイメージを持たれないことが多い。言葉悪く言えば「人身売買」といわれてしまったり。

そんな現実が悲しかった。悔しかった。

確かにビジネスモデル上そう思われても仕方ない。実際にそのような対応をしている企業さんもいると思う。

でも、すべてがすべてそうじゃないんだよ!少なくとも私たちは本気で学生に向き合っている。本気でミッションを叶えたいと思っている。

でも、想いだけではやっていけないのが難しいところ。
ボランティアではない。想いと会社の拡大、売上。そのバランスがとても難しかった。

社員数も増え、事業部も拡大していき、支援する学生さんの人数が増えてくると、立ち上げ時とは違う悩みが出てくる。

昔はあれそれで会話ができちゃう人数で、そして少ない人数の学生さんにコミットできた。その子に合う企業さんが現状ないなら、その子のためにクライアント開拓をする。全力で一緒に対策をする。とても非効率だとしても、そのくらいする。

その甲斐あってか、知名度のない数名の会社だったけど、友人紹介が多く、満足度も高く利用してくれた。

でも、組織拡大となると簡単にはいかない。
どう仕組み化するか、その中でどう想いを浸透させるか、サポートする学生数をいっきに増やす中で、ブレずにどうやっていくのか、、、もはや時には一度壊すのも大事なのか?メンバーの成長や幸福度は?

考えることが多すぎて脳内噴火しまくりの日々。だけど、すごい経験と成長をさせてくれた環境だったと思う。

今思うと本当に至らないマネージャーだったと思う。
仲間に支えられ、私の足りないところをパズルのように埋めてくれ、成り立っていたなと。そしてこんな至らない私に「石川に任す」と任せてくれた社長と上司に感謝しかない。

そして、何より働くことの楽しさを知った。
無職でシングルマザーで人生どん底だった私が、生きる楽しさを心の底から感じられた。

ーまさかの転職

キャパオーバーなくらい忙しかった。でも、毎日が本当に楽しかった。

ただ、とにかく働いていた。こどもの理解もあり、すごい柔軟にさせてもらっていたし、むしろ働くを強制はされない。けど、自分の中でやりすぎてしまい、ブレーキがかけられなかった。

働きはじめて1年。
娘が2歳になった頃に実家をでて、二人暮らしをはじめた。

たくさん寂しい思いをさせているのはわかっていた。
娘が3歳の時、仕事でスマホばかりいじっている私に「わたしのことをみて?」と言われときは、「もう、やめようかな」って本気で悩んだ。

仕事は大好きだけど、娘を犠牲にしていいのか。でも、私にとって会社もこどもみたいに大切な存在なんだよね。。。

「仕事」か「家庭」か、どちらもは難しいのか。

そんな葛藤の中、1年が経過。

1年間でメンバー数も倍になった。自分がいなくても事業がまわる、そう思えた。それと同時に子どもが生まれてからずっと頭の片隅にあった「こどもに関わることをしたい」その想いが強くなり、転職を決めた。

ー新しい環境

転職して、今までの環境とガラッと変わった。

平均年齢は10歳近く上がり、今まで働くママパパがあまりいない環境から、
チームの7割程度は家庭持ちで、働くママパパが多い環境になった。

今まで若い組織にいて、働くママは私だけの時期も長く、自分のことを「時短」「ワーママ」と特別枠に考え、「だから仕方ない」と思っていたところがあったと思う。

けど、新しい環境はそれが当たり前。
時短だから、ママだから、は関係ない。みんな同じ状況で、それでとても成果を出されている。そして、家庭も仕事も大事にしている。

今までの私の「時間がない」とか「どちらか一方」は言い訳だったんだろうか。もちろん、いきなりそういう会社になれたわけではなく、過去大変だったのも聞いてて感じる。みんなが作り上げてきて今があるんだろうというのも。

そこから私も「家庭も仕事もどちらも大事に」「ご機嫌に働く」ことを大事にした。

そして、こども施設向けのサービスということもあり、育児や教育について考えることも増えた。

子どもに向き合う時間とこころのゆとりを提供している私が、こどもに向き合えていなくてどうするんだ。そう思った。

今まで当たり前だった延長保育をリモートワークが増えたタイミングでやめた。延長保育をやめて、お迎えが40分早くなり、延長保育料もかからなくなった。今まで4年半、毎日延長保育をしていた。帰りが遅いとよくすねていた娘がご機嫌になった。もちろん成果を出すのが前提。いかに限られた時間で成果を出すか、今まで以上に考えるようになった。

この働き方には本当に感謝しかないし、だからこそ精一杯頑張ろうと思えた。

本当に素敵な環境で家庭も仕事も大事に幸せに働いている。

入社10ヶ月経って、その環境が当たり前になってきてしまっているけど、
当たり前ではなく、ありがたいことなんだと改めて思う。

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ー新しい価値観

「家庭も仕事もどちらも大事に」「自分自身がご機嫌に働く」だからこそ、
心に余裕が生まれ、お客様へも良いサービスが提供できていると実感している。 

会社のためなら自己犠牲が正義、働くならとことん働く、そんな思考だった20代。それが悪いとも思わない。その経験があったからこその成長や気付きがある。

きっと過去に戻っても同じような時間を過ごすだろう。
そんな働き方を好んでしている人がいたら、それはいいんじゃない、と思う。今も私は娘が寝てからこうやってパソコンを開いている。

変わったのは、「時間の使い方」「人を頼ること」「完璧主義をやめること」

娘には、お迎えから就寝までの18時〜21時半と土日を全力で向き合う。前はスマホ片手に過ごしていたけど、その片手間でできることは限られている。だから、娘がいるときは娘に向き合う。

その代わり、朝や夜の時間は全力で仕事なり、やりたいことをやったり、夫婦で過ごす。

そして、スキマ時間をうまく活用したり、時間で解決せず仕組みで解決するなど、時間の使い方の工夫や時間に対する考え方を量より質に変えた。

そして、休むときはとことん休む!本当にこれ大事。

次に「人に頼ること」の大切さ。
家族とのイベントや体調不良のとき、キャパオーバーのときは仲間を信じて頼る。逆にどうしても大事な仕事があるときは、夫や両親にプライドを捨て頼る。そして頼られたときは全力でサポートする。お互いさまという信頼関係をつくる。

昔は頼るのが申し訳ないと思ってしまったり、自分でなんとかするという気持ちが強かった。

けど組織や人間関係は支え合いが大事だと改めて思う。きっとそのほうが相手も頼りやすい。良い組織の定義は会社によって違うと思うけど、私は周りのみんながご機嫌でいてくれたら嬉しいし、そのためにはまずは自分も働き方含め、体現していきたいと思う。この価値観を教えてくれた会社の先輩には感謝しかない。

最後に「完璧主義をやめること」

私は、母親はこうであるべき、働くならこうすべき、と誰かに言われたわけでもなく、決まっているわけでもない「べき」に縛られていた。

そして、その「べき」に縛られ、得体の知れないなにかに常に追われていた。家事も育児も仕事も完璧じゃないとと焦っていた。

けど、自分の現状を認め、受け入れることも大事だし、焦っても意味がない。いい意味で「良い加減」が心の余裕に繋がると気づいた。

「ちゃんとした完璧な夕飯を作らないと」と娘との時間を疎かにして仕事終わりバタバタと夕飯を作るより、たまには外食とかお惣菜買ってきちゃって、その分娘と遊ぶ時間にしたほうが娘も喜んだりもする。
(稼げるようになったら家事代行お願いしたくらい、そもそも私は家事が嫌い)

仕事だって、できないことは恥ずかしいことじゃない。素直に相談をして、現状を理解して、手助けしてもらったほうが伸びる。

前より完璧な自分であるべきがなくなり、気持ちも楽になった。

そうやって、仕事ばかりだった私が家庭にも向き合えるようになったからか、最近娘が仕事を応援してくれるようになった。

娘にとって、昔は敵だったスマホとパソコンも、最近は自分のすみっこぐらしのパソコンを出して「ママの真似!!」と楽しんでいる。

両親からも「仕事ばかり」「いつもスマホばかり」と言われなくなった。

仲間にも家族にも応援してもらえる人生、働き方の大切さを知った。

(とはいえまだまだ至らないところばかり・・・)

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ー私にとっての幸せ

きっと、私にとっての幸せは、

・家族や友人と大切な時間を過ごすこと
・会社のメンバーと全力でミッションに向けて走り続けること

だと思う。

いろんな経験からいろんな価値観を知れた20代。
そして、決断力のなかった私が、自分の道を自分で選べるようになった。時に道を間違えることもあると思うけど「自分で選ぶ」ことで、選んだ道を正解にするために頑張れる。辛くても幸せだなぁと感じられている。

とはいえ人生まだまだこれから!たくさんの人生の先輩たちの助言を頼りに、道をつくっていきたい。

今が正解でもないし、また新たな壁にぶつかることもあると思う。
その時は「自分はその選択でご機嫌なのか?」「じゃあどうするのか?」考えていきたいし、周りの人の幸せや人生にも寄り添えるような30代を過ごしたい。

自己開示をすることが初めてで、ちょっと、、いや、かなり恥ずかしいなと思いつつ、時にはこうやって今までのことや「何を大事にしてきたのか」を振り返ることや、アウトプットすることも大事だなぁ。

改めてこの10年、支えてくれた両親や会社の人たち、友人、夫に娘、本当にみんなの存在が大きく感謝しかない。感謝の気持ちを忘れずにこれからも過ごしていきたい。

次は10年後、40代突入の前に振り返ろうかな(笑)

以上、長文にお付き合いいただきありがとうございました!
(長すぎるな・・・笑)



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