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フォロワーの方からの質問にお答えします その1~若者からの支持が低い維新?~

こんにちは、海原雄山です。

今回は、先日私のTwitterアカウントのフォロワーさんからいただいた質問にお答えしようと思います。

私の考えをお伝えするにはTwitterでは少々文字数が少ないかと思いますので、こちらでたっぷりお答えします。

で、そのご質問がこちら。

これ、以下の2つの要素から成り立っているご質問です。

①「維新支持者が中高年に偏っていて若者からの支持が低いことに危機感を持っていますか?」

②「維新が若者や女性から支持され生き残るためには政策も人事も選挙戦略も見直すべきところは見直す必要ってあると思いますか?」

なので、2つに話を分けてお話しましょう。

①「維新支持者が中高年に偏っていて若者からの支持が低いことに危機感を持っていますか?」

まずこのご質問のツイートの引用元のツイートを記載します。

維新投票者(≒維新支持者)は意外に平均年齢が高く、自民よりやや上。

逆に、国民民主は、維新や自民よりも10歳若いのです。

他の調査でも、国民民主党は10代、20代で投票先1,2位を争うとの結果も出ています。

私は、国民民主の政策や広報(イメージ戦略)が若者世代に刺さっていることそれ自体は、他党が見習うべきところがあるかと思います。

しかし、だからと言って危機感を持つべきかと言われると、必ずしもそうではないと思っています。

それはなぜか?

みなさんご存じのとおり、10代、20代のような若い年代は、選挙の投票率が低く、逆に年齢が上がるごとに投票率は高まります。

それゆえに、シルバー民主主義などと言う言葉が生まれたりもしたわけですが、私が話をしたいのはそういうことではなくて(いや、もしかしたら考え方は通底している部分はあるかも・・・)、「その若い年代の投票は、本当にすべての若者の民意なのか」と言うことです。

どういうことか?

それにはまずそれより上の年代の20代を想像してほしいのです。

若者の投票率が低いことなんて、今に始まったことではなくて、今投票率が比較的高い30代、40代、50代・・・も「20代だった頃は投票率が低かった」のです。

それはなぜか?

別にデータがあるわけではないので、あくまで私の勝手な考えに過ぎないのですが、それは「選挙で票を投じる必要が無かった」のだと考えられます。

若ければ、結婚もしていないですし、役所のお世話になることなんて滅多とないと思います。

せいぜい、住民票を取得するとか、転居届を出すとか、そのレベルにとどまるでしょう。

ところが、歳を取って、結婚して、子供もできて・・・となると、役所からの給付金を貰ったりなんやらかんやらで、自ずと政治行政に関心が高まるのです。

だから、年齢が上がり人生のステージが変わるごとに、選挙に行って票を投じて政治家を選ぶ誘因が強くなるのではないかと思うわけです。

それゆえ、よく「若者の投票率が低いのが問題だ」という批判を目にするのですが、それは確かに良くないことと思うものの、若者が「選挙に行く理由」が無いので、仕方ないのかなと思わないのでもないのです。

では、今10代、20代の選挙に行く若者はどういう人たちかと言うと、文字通り真面目に国や自分の住んでいる自治体を良くしたいと熱く考えている政治リテラシーの高めな人たちだと、私は考えています。

別にこれは揶揄しているわけではなく、言葉通りの意味です。

しかし、「世の中を良くしたいという熱い思いを持つ政治リテラシー高め」な人たちは、多分政策の良し悪しとかも真剣に考えて、例えば各党の政策集もすべて取り寄せて読み比べしているくらいの人も結構含まれているレベルだと思いますが、それが世の中の多数派かと言うと恐らくそういうわけでもないでしょう。

世の中の大多数は、「投票行って自分にちょっとでも良い世の中になればいいな~」くらいのふわっとした思いで、「なんとなく自分にあった良いイメージの政党に投票する」くらいの気持ちで投票所に行っている人が多いのではないかと思います。

そういう意識高めな若者の有権者に支持を得ているというのは、国民民主党の素晴らしいところだし、繰り返すように他党も見習うべきところがあるということは、まったく変わりありません。

ですが、この10代、20代が歳を取って、人生のステージが変わって大事にしたいものが変わったとき、今のままの価値観で投票する保証はどこにもありません。

つまり、簡単に言うと歳を取れば考えが変わって投票したい政党も変わるかもよということを言いたいわけです。

加えて、今投票に行っていない10代、20代は、もとより投票所に行くなどという面倒なことをしてまで投票したい政党が無いわけですから、国民民主がそこの層にリーチしきれているかというと、そういうわけでもないのだろうと思います。(まあ、これは他党も同様ですが)

加えて投票者の平均年齢が低いということは、若者から支持されているというポジティブな見方と、逆に年齢を重ねた層からは支持されていないネガティブな側面を意味している可能性もあるため、そこは注意は必要です。

そう考えると、今、維新が若者の支持が低いことは問題かと言うと、問題とも言い切れない面もあると思います。

今の10代、20代が30代、40代・・・となっていけば、子育て支援の拡充等を実際に大阪で実施してきた維新の魅力が伝わる可能性があると見ていますので、そこまで心配はしていません。

しかし、そうはいっても、昔から支持していた政党に入れ続けるという人もそれはそれで多いと思いますので、今の10代、20代の世代が将来にわたって国民民主に入れ続けるということもあり得ると思いますから、将来の票田となる人達をどう惹きつけるかということも、考えていくことは必要と思います。

②「維新が若者や女性から支持され生き残るためには政策も人事も選挙戦略も見直すべきところは見直す必要ってあると思いますか?」

これはさっきの①の話にも出ましたが、若者は歳を取れば自ずと維新を支持してくれると思います。

女性についても同様で、結婚して子供を持てば、自ずと維新が今までやってきたことがこれ以上に無い説得力を持ってくると思いますので、そんなに心配していません。政策も人事も選挙戦略も今のままでもいいかもしれません。(候補者はもっと選べよと思わなくもないですが・・・)

維新は今でも十分前衛的な政策(日本大改革プラン等)や人事(若手ばかりの党三役)や選挙戦略(参院選における比例と選挙区のセット売り出し等)を取っているので、そこまで気にすることかなとは思います。

しかし、ここですべて現状で良しとして良いかというと、それ自体がリスクとなると思います。

維新は何かを変える改革政党のイメージでもっている政党です。(大阪では与党なので、イメージだけでなく実績も政党を支える要素ですが。)

なのに、あらゆることで変化が停滞すれば、それだけで大きなイメージダウンになると思うのです。

仮にその必要が無かったとしても、絶えず新しい選挙戦略や広報戦略、新しい考えのもとに作られた政策というものを打ち出し続けないと、党としてのアイデンティティを失ってしまうのです。

そういう意味では、「維新が若者や女性から支持され生き残るためには政策も人事も選挙戦略も見直すべきところは見直す必要ってあると思いますか?」と言われれば、「必要ない」とも言えれば、「ある」とも言えます。

伊勢志摩の民さん、なんだか答えになっているような、なってないような回答ですが、そんな感じでいかがでしょうか?

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