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インターネット投票の何が問題か

こんにちは、海原雄山です。

統一地方選も終わりいよいよ衆議院選挙が意識されていますが、この令和の世になぜ選挙はこれだけアナログなのかと疑問に思う人も多いかと思います。

世の中にインターネットと言うものが普及して20年以上の歳月が経つのに、なぜ投票にネットが使われないのかと思っている方も多いと思います。

しかし、個人的には、まだインターネットで投票するのは時期尚早と考えます。

その理由について、今日は少しだけお話させていただきたいと思います。

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インターネット投票とは

文字通り、有権者がインターネットで投票を行えるようにするというものであることは疑いないと思います。

ここでは、インターネットで投票できる場合のメリットとデメリットを私なりに整理したいと思います。

インターネット投票のメリット① 投票がPCやスマホで手軽にできる

これが最も大きなメリットになるかと思います。
今は、選管が見守る中、わざわざ投票所に赴いて投票を行う必要があります。

つい四半世紀前まで、原則投開票日でないと投票できませんでした

今でこそ期日前投票がありますが、期日前投票できる場所が当日の投票より限定的である場合があります。(私が東京の某区に住んでた時はそうでした・・・)

しかし、インターネット投票によって、家のPCや、手元のスマホから投票できるようになるため、投票所まで行く必要もなく、暇なときにいつでも投票出来て、実に楽です。


インターネット投票のメリット② 無効票や按分票が無くなる

現状、投票のときには、投票用紙に鉛筆で投票したい人の名前を書くことになります。

しかし、このときよくあるのが、選管が「これは、誰の票だろう?」となるパターン。

例えば、当該選挙区に「えびさわ由紀」という候補者がいたとして、有権者が「えびはら由紀」という名前を書いてしまったとします。

恐らく有権者は「えびさわ由紀」に一票投じるつもりで書いたであろうことは想像されますが、これを本当に「えびさわ由紀」の票としていいか選管としては迷うことになります。

もし、この選挙区に「江原由紀」もいたとしたら、いよいよわからない。

そうなると、この有権者の一票は、もしかしたらこの二候補に半々となるかもしれないし、もしくは最悪の場合無効となる可能性だってないこともないかもしれません。

有権者が、「えびちゃん」と書いてたら、恐らく間違いなく無効票でしょう。

ふざけて書いたなら有権者の落ち度と言えますが、そうじゃないなら、せっかくの有権者の意思表示が無に帰してしまいます。

インターネットで投票となると、恐らくネットの投票用ページに選択式で候補者を選ぶ形になろうかと考えられます。(プルダウンなのかボタン式かはわかりませんが・・・)

そのため、間違えようもありませんし、微妙な記述を按分することが無くなります。

今でも一部の地方では記名式ではなく選択式の投票用紙を使用している例がありますが、それがデフォルトになることで、有権者の民意がしっかり反映される形となるでしょう。

インターネット投票のメリット③ 選挙結果が正確に迅速に出せる

インターネットで投票となると、正確にかつ迅速に選挙結果を出すことができます。

現状では、紙で記名された投票先を集計作業スタッフが確認して数え上げて確認して、しかも複数の投票所の票を足し上げて、また確認して・・・と、幾重にも人手と工程を掛けないといけなかったわけですから、膨大な労力と人件費と時間をかけないといけない状況でした、

しかし、インターネットで投票となると、機械的に集計が可能ですから、人の手を介さず即座に投票結果を集計することができます。

機械が集計するので、人手を介すよりさらに正確に集計が可能でしょう。

これで開票にかかる人件費も削減でき、選挙のコストカットにも寄与できます。

一方で、デメリットもあるわけです。

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