昼と夜に年越し蕎麦を食べた大晦日
自分は大晦日に食べる年越し蕎麦は楽しみのひとつで、さらに家で食べたくて、おまけに材料は当日に揃えたいめんどくさいニンゲンだから、毎年のようになにか予期せぬ出来事に見舞われ、少なくとも今世紀に入ってからは落ち着いて食べられたためしがない。ただ、去年はかなり落ち着いて食べられたほうだと思う。お昼に本番用のそばを食べたっての以外はね。それは、冷蔵庫の奥から見切り品のチルドそばを見つけたってアクシデントで、もちろん廃棄という選択肢はない。問題はいつ食べるか？ それだけ。でも本番用のざるそばは、美味かったからヨシ。
冷蔵庫の奥からやってきた見切り品のチルドそばは賞味期限を超えていたが、廃棄という選択肢はない。絶対にない。とはいえ、かけそばにしたら古びた麺の味わいが口の中を直撃するのがわかりきっていたので、元日用のカルビスンドゥブから汁と肉を持ってきて、さらに人参とこんにゃくを加え、なんちゃって韓国そばに仕立てる。卵も落とせば、かなりマシになる……はずだった。さっと茹でた麺を真っ赤な汁に投入するが、この段階でボロボロ崩れ始める。とりあえずすすって……すすれない！ 切れる！ 汁の味が濃いから食べられたけど、もう懲り懲り。いいなと思ったら応援しよう！
