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2019年、みらいへのヒント (Voicy「ベンチャーニュースで言いたい放題」より)

わたしの大好きな番組!ネットラジオVOICYの番組、ベンチャー支援家Kさんの「ベンチャーニュースで言いたい放題」。この番組が超がつくほど好きで、いつも楽しみにしています。

「ベンチャーニュースで言いたい放題」https://t.co/KBO3joUBlX

最近のスタートアップ事情や、気になるニュース、はたまた社会の事情などを「因数分解」して、わかりやすく、かつ、ラフにユーモアを交えつつちょっぴりシニカルに語る番組。「ぜんぶ、嘘です」が定番セリフ。(ほんとすき)

さて、そんなKさんの番組で、もう、「いいね!」を1万回くらい押したくなった、1月6日の放送について、簡単なまとめと後半は私見を述べていきたいと思います。

2019年初回という事で、2018年のトレンド、かつ2019年の展望をお話ししてくださいました。以下、一部引用です。

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 2018年から2019年の変化は?(以下、放送から引用)

・ 昨年盛り上がったサービス…メルカリ、note、BANK、polca、各種クラウドファンディング
・残業ができなくなりお金が欲しいという人が増えたせいか、一般人がお金を稼ぐモデルが盛り上がった、ニーズがあった
「価値を生むことよりも、お金を稼ぐことが前面に出る」ということが出てきた
なにも生まなくていいけど、世の中のズレを見つけて金を稼ごうとしている人が増えたり、経済成長をしなくていいけど自分が稼ぐ方法を作ろうと思うことが一般的な人にも盛り上がった
・いい文章を書くことよりもフォロワーを増やすことが重要視された。簡単に稼げる、楽に稼げるということが注目された。
・人間が露骨になった、露骨な人をターゲットにしたビジネスが増えた

・2019年は、やっぱ価値生まないとダメだね、となる。
本当の強みってなんだっけ、価値を生むって何だっけと問う人が増える 

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昨年一年間でうっすら感じていたことが、全て言語化されてアウトプットされていた感じで、痛快。ぜひ、本編を聴いてみてください!

ここからは、そのKさんの見解に刺激されて、思っていた個人的な見解をつらつらと。

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2019年は、これまでの変化の流れが、一層加速する年だと思っています。そのため、2018年に自分がSNSや、いろんな人と接したり、日々過ごす中で感じたことから得た気づき5つと、それを受けた2019年の予想を3つ、書きたいと思います。

<  2018年のこと 5つ >

✓ 副業(複業)解禁・促進が進んでも、「じゃあ何をやっていいか」の間が見えづらい

斬新な方法で金銭的メリットが提示される新しい仕事が生まれたが、その代償で大きな信頼コストや時間コストがかかるものも多い

✓ インフルエンサーという仕事が、価値を生むことよりも自分のエゴを満たす方に寄った発信者が多いことでイメージが悪くなっている

✓ 価値を生むことへの教科書や具体的なステップがない、資格・スクール・身にならないオンラインサロンが多い

✓ 自分の名前で語れる価値を生むような挑戦をする人が増え、付き合うレイヤーがその実績や影響力で分かれてきている

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✓ 副業(複業)解禁・促進が進んでも、「じゃあ何をやっていいか」が見えづらい

政府の副業解禁、企業の副業容認が増えたのに、その手法がテック系か怪しいビジネス系の割合が多くて取り組みにくい。なぜか"副業"を調べると、怪しい勧誘系のビジネスに辿り着いたり、「楽して稼げる!」となる。
もっと実務の実力を生かしたものや、既存のSNS等の信頼ベースの人間関係プラットフォームを生かした雇用形態や、ヘッドハンティングの副業版があったら面白そう。プログラミング学校や資格取得以外に、今まだ開発されていないスキルを見える化してくれるまでのステップになるようなサービスが増えたらいいな。

✓ 斬新な方法で金銭的メリットが提示される新しい仕事が生まれたが、その代償で大きな信頼コストや時間コストがかかるものも多い

特に副業やインフルエンサー系の仕事で、「これをシェアして1,000円」「1件回答で500円」そうすることでその金額に惹かれて吸引力は上がる反面、その案件をシェアすることで自分の信頼が下がったり、そこに異常なくらいの時間コストがかかることがある。それでもお金の魔力が強いので、「ただひたすらお金を求める」という選択をする人も多いように感じる。今年はいよいよ貨幣価値より時間価値や信頼価値の存在感が増す気がするけど、その見える化する手法が「いいね」「フォロワー数」以外にどう出てくるのかは気になる。

✓ インフルエンサーという仕事が、価値を生むことよりも自分のエゴを満たす方に寄った発信者が多いことでイメージが悪くなっている

特にツイッターを見ての感想ですが、「こういう発信の仕方をするとフォロワーが増える!」とか「流入が増える」的なツイート・いいね・リツイートが増えていた。SNSもwebメディアなのである程度のテクニカルな手法は必要だけど、最終的にフォロワーが残るのは本当にメリットがある人にだけ。フォロワーを増やしているうちに本当に実力をつける人と、テクニックに走り続ける人で、運命が分かれそう。

✓ 価値を生むことへの教科書や具体的なステップがない、資格・スクール・身にならないコミュニティも増えてきた

オーナーの主張が発信したいだけのコミュニティはなかなか難しい。所属する一人一人が「自分が主人公である感」を代わる代わる感じながら、かつ、そのコミュニティにお返ししたい!貢献したい!と無意識で思ってしまうような場づくりがさらに評価される。かつ、そんなコミュニティ運営ができる人は重宝される。参加者が価値を生むプロセスを明示し、かつ、並走してでも一緒に引き上げようとする泥臭さ・熱さがある人の元に人が集まる。

✓ 自分の名前で語れる価値を生むような挑戦をする人が増え、付き合うレイヤーがその実績や影響力で分かれていく

会社員でもフリーランスでも起業家でもどちらでもよくて、その人がその人の真の思いをかけてやってる活動かどうか、またそれを持っているかで繋がる人が変わる。意外とその実績は少し時間が経っても色褪せることなく、長く自分の財産として評価される。一番重要なのは自分の思いでやっているかどうか、その思いが本物かどうか。その手がけたものの熱量×実際に誰かが喜んでくれたという実績があれば、それが誰にも強要しなくても無意識にバイラルに拡散されていく。


ここからは、2019年ますます加速すること。

✓ 自分の価値を「人への価値がある」サービスレベルに昇華させてくれるまでの新しい形の自己啓発サービスが増える

現実、趣味でやってるからという域とビジネスでやっている域はかなり乖離しているけど、その境を埋めるような取り組みが増えそう。「好きだけど続けることはたまに大変」とか「まぁずっとやるのは面倒だけどそれでもなんか、やりたくなっちゃうんだよね」的な"なんかよくわからないけど結果、続けていた"みたいなことに巡り合う人が増えるといいな、とも思う。プロの野球選手が、”もう投げ出したいくらい野球をやるのが嫌になってでも、でもなんかやるんですよね”みたいな感じ。それってもはや趣味とか他人に言われるからどうかとかじゃなくて、ある意味運命的なものか原体験に由来するものでありそう。

✓ パラレルな軸で人生を生きる人が一層増える

会社員の自分、学生時代の自分、家族の自分。SNSが浸透することによってまずは「共通の趣味」「組織を超えたつながり」がかなり充実して増えてきたけれど、いよいよそこがさらに複雑化/多様化しそう。リアルとオンラインという次元か、仮想の関係やVRなどの拡張現実の中の何かとか、はたまたプロジェクト単位のコミュニティなのか、など。自分がどこの自分に時間を使うかも、選べる時代になってくる。その中ではコミュニティはさらにマイクロ化し、マイクロコミュニティ同士のつながりも生まれていくと、「広義の家族」「親族」的な存在にななりそう。

✓ お金を払えばコミュニティに入れるが、そのコミュニティの一員として認めてもらうには努力が必要になる

オンラインサロンなどで憧れの人とつながったり、一緒に写真が撮れる時代になった。ところが「有名人と撮る写真」はそれこそ価値が下がっていて、それよりも本当にその人と同じチームにいるならば覚えてもらうほど貢献したのかとか、その人が話を聞きたいくらい興味を引く熱量のある取り組みをしたのかとか、個人の実績に対してよりシビアになっていく。それは人付き合いが増え、圧倒的に過ごす時間のパイの奪い合いが発生しているからこそ、無意識的にも全員がやるんじゃないかな。


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・・・と、つらつらと所感を述べてみました。思うことは、自分が何者なのか?自分がやりたいことってなんだっけ?ということを、少しずつでも考えてみている人にはちゃんといい時代が近づいているようにも感じます。

それと同時に、もういよいよフェイクの実績やオンライン上のハリボテでは勝負できない時代にもなっていく。そう、「オンラインより、リアル」という感覚に、もう一度原点回帰をするような気もしています。
「リアルの魅力があることを、拡散させるためのオンライン」という、本来あるべき姿に戻るのか、「リアルの魅力がなくても、オンラインで頑張っていれば気づけばリアルでも魅力できていた」になるのかはその人次第だと思いますが、いずれにせよ、ここ数年で関係性や働き方、人の人生の生き方は少しずつ、さらに変わっていく気がしてやみません。

あまりにも静かに、ただし猛スピードで変わる世界の風をどこかで感じつつ、自分の歩幅を認識して生きていきたい。


あ、ちなみに、全部嘘です。
(Kさん風に)

(笑)

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