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サブカル大蔵経122 鴨長明/武田友宏『方丈記』(角川ソフィア文庫)


こもりながらフットワーク軽い鴨長明。

noteの書き手にような現代性。

震災再現ルポ

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大火の原因。サルか、天狗か。p.34

 サルか天狗か。フラットな認識

さるべきもののさとし。さとしを与えるもの。天変地異・人変人異。p.46

 災害の意味づけ

ちょっとついでがあったので、摂津国まで新しい都を見に行った。p.54

 この辺フットワーク軽い^_^

朝廷、大寺院、御祈祷、秘法。効果はまるでない。p.64

 現在と同じか。祈る仕事。

賀茂の河原は絶好の死体置き場。p.68

 鴨川は洛外。死体。今はカップルの場。

仁和寺の隆暁、額に梵字の阿を書いて成仏の仏縁を結ぶ。一条から南、九条から北、京極から西、朱雀から東の路傍に放置された死体42300。さらに賀茂の河原や白川、西の京足すとさらに増える。p.74

 現場主義にデータプラス?

地震、子供の身体ペシャンコ。両の目玉一寸ほど飛び出し、両親はその亡骸を抱えて声を出して泣き悲しむ。p.83

 事件記者

おびただしく震えることは、しばしにて、止みにしかども。そのなごりしばしば絶えず。世の常、驚くほどの地震2、30度震らぬ日はなし。p.86

的確な余震描写

鴨長明の生家は神社。p.105

 神社出身の僧侶。普通。

方丈の庵には、阿弥陀仏、普賢菩薩の絵図と、琵琶と琴。p.116

 ミニマリスト?

方丈記最大の関門、不請の阿弥陀仏p.154

 親鸞の同時代の鴨長明の念仏。

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