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サブカル大蔵経169旅行情報研究会/格安航空券ガイド編集部『保存版バックパッカーズ読本』(双葉社)

旅と本の関係は永遠に悩ましい。

旅の前に現地本をどれだけ読むか。

旅に持っていく本をどこまで絞るか。

旅先で買う本をどこまで絞るか。

旅から帰宅した後、行った所に関する本を読むことがどこまで続くのか。

旅が好きでいろいろまわりましたが、常に旅と本は結びついています。旅をするごとに必ず本が増えていきます。

本を買うために旅をしているような。

 本書は、気合が入る海外旅を決意した人の為に、旅の猛者達が寄稿した本です。今読んでいる『バンコクドリームGダイアリー編集部青春期』の著者・室橋裕和さんがメインライターだったことが後でわかりました。

 今読んでみるととにかく懐かしいです。旅する前、緊張したり、眠れなかったり。そして旅は現在進行形。変わったところはネットとWi-FiとLCCの丁寧な記事。

 旅の変わったところと変わらないところ。私が旅した時はスマホは持っていなかったので、ガイドの地図が頼りでした。今はスマホとにらめっこの旅になってるのかな?

 毎度おなじみの旅ポイントは、空港、タクシー、交渉、屋台など。しかし、世界的なコロナ禍で、こういう〈交渉〉もなくなっていくのかな…。

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旅が終わり振り返ってみると当初の目的地の印象が薄く、思い出すのは途中のトラブルばかりなのだ。でもそれが僕の旅だったんじゃないだろうかp.17

 目的地より途中の点こそ旅。たしかにそうでした。

私たちは北に負けましたから。ホーチミンシティーに住むベトナム人はこう言った。p.23

 旅で出会う現地の言葉。教科書やネットにない言葉。

代用していくと言う発想で荷物を減らしていく。百均の荷造り紐、ガムテープ、サランラップ、ジップロック様々な使い道があるp.55・56

 旅だからといって、むやみに道具は持っていきませんでした。何が役に立つのかいまだにわかりません。

ぼったくり・怪しいタクシー・詐欺。これが全て、向こうからいきなり話かけてきた人々。p.164

 私は全部これ引っかかりました。でも、旅だと、話しかけられると、つい委ねてしまうんですよね…。

おかしな話なのだ。異国でいきなり話しかけてきた人間が、ある宝石を買えば日本で何十倍の値段で売れると儲け話を持ちかけてくるのである。p.164

 トルコで絨毯屋に連れて行かれた宝石店でそう諭されました。小さな小さなトルコ石を買いました。そんなことが旅の全部にならないように…

話しかけてくる人もいるが、こうした人は決してお金の話をしないし、強引にどこかに連れて行こうともしない。p.165

 そういう人もいましたが、その見極めなんてできないというか、運だと思う。

ラオスのルワンパバーンからバスで3時間、メコン川の東側、バックパッカーの聖地・ノーンキヤウ。バックパッカーが作っていく街。p.200

 コーン島懐かしい。

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