サブカル大蔵経49 魚乃目三太『チャンピオンズ〜週刊少年チャンピオンを創った男たちの物語〜』(秋田書店)
中学の頃から唯一立ち読みしてたのは週刊少年チャンピオンでした。水島御大の『大甲子園』をチェックしながら他の作品に触れていく。ジャンプやサンデー、マガジンと比べてどこか垢抜けないような雰囲気がなじみました。
そのチャンピオンを支えた秋田書店の歴代の編集長たち。秋田社長のデタラメさとまかせる意志。ホラー、エロ、バイオレンズ、不良、グルメ、、。一番何でもありで、漫画愛なさそうで、一番書き手冥利に尽きるような場所。
一つの車両積荷、全てチャンピオン!
「『覚悟』以外全部終わらせるから!」
浜岡17歳の持ち込みに樋口現社長が応対「デブを描くのが上手いね。」
「チャンピオンにはジャンプのような友情・努力・勝利はない。壁村さんが背中で見せてきた、常識を壊せ、面倒くさいヤツが良い漫画を描くからそいつにしがみつけ、情を壊すな」という精神を歴代の編集長が受け継いでいる。
佐藤タカヒロ先生の原稿からセブンスターの香り。
雑誌の栄枯盛衰を描きながら、編集長という職の苦闘とやりがいを伝えてくれた。それぞれの時代の作品もともによみがえる。今日も本屋で『弱ペダ』買いました^_^
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