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サブカル大蔵経255パリッコ/スズキナオ『よむお酒』(イースト・プレス)

多様化する酒文化に投網する"酒の穴"の往復書簡。今まで飲酒についてはパリッコさんに委ねきっていたが、本書ではスズキナオさんへのシンパシー強かった。場所感覚や、根源的なものか。

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酒ドリブルp.83

 いつも慌ただしくはしごする私を後押しする言葉。

普段自分が過ごしている地面の上空数千メートルを凄いスピードで飛行しながら飲めるビールが500円である。かなり安いでしょ!(ナオ)p.91

 酒と場所。この分析ありがたい。いつも高いと思ってだけど、今度呑んでみよう!

我々にとっては二階こそが見えない店だった。同じ酒好きでもこうも視野が違うんですね。(パリ)p.153

 この分析はすごい。哲学や認識論の題材になる。

地名を屋号とする店には本当に良い店が多い気がする。浜松町の秋田屋、東十条の埼玉屋。(ナオ)p.214

 たしかに…。私は「◯◯や」という屋号だけでも、名店だと思っています。旭川だと、えぞや、ききょう屋、よしや、蜂屋。札幌だと、たかさごや、ますや。東京だと、みますや、かどや、まつや、いせや、晩杯屋。

ポップコーンが大好きなんですよ。(ナオ)p.234

 私も大好きです。学生の頃仲間に連れてってもらった酒場のお通しがポップコーンで、ひとりで食べまくっていました。マスターがおかわりを持ってきてくれました。

さまざまなな乗り物の中でも最もお酒を楽しく飲めるのがフェリーじゃないかと思っている。(ナオ)p.312

 学生の頃、敦賀や新潟から小樽へ日本海フェリーで旅から帰りました。その時の食堂でナスの味噌炒めをアテに呑んだ瓶ビールは美味しかったなぁ。店のおばちゃんに「ひとり旅のお酒、いいよねえ!」と話しかけられたり。たしか、フェリーの食堂は卓上醤油に鎖がついていたような。

正直なところ1人で店で飲んでいるときに何をして過ごせばいいかわからないのである。(ナオ)p.337

 東海林さだお御大も悩む永遠のテーマ。

15分あれば一軒行けますよとパリッコさんは言うのである。(ナオ)p.366

 さすが!限られた時間の呑みは、かえって印象深いかも。というか、いつもそうかも。札幌駅改札入った後の地下呑み、十条の晩杯屋、10分でも楽しめたなぁ。

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