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サブカル大蔵経345川崎ぶら/輔老心『漫画家本SPECIALスピリッツ本』(小学館)

思いのほか思いが詰まったムック。このムックが最後のスピリッツというか。

一番スピリッツらしいのは何なんだろう。コラムか?ホイチョイか?玖保キリコか?巻末の四コマか?相原コージ、吉田戦車、中川いさみ、ほりのぶゆきの対談では原律子賞賛の声。

個人的に懐かしかったのは、小道迷子『風します?』でした。

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これはスピリッツに載るの?(白井勝也創刊編集長現最高顧問)p.6

白井初代編集長は秋田書店の壁村編集長を彷彿とさせる。

『漂流教室』は凄かったよ。/『わたしは真吾』は楳図先生の代表作でしょうね。p.13

強面な風貌ながら、漫画家と作品を見る目の冷静さと的確さのギャップ。

こんなに理屈っぽい内容を池上先生の絵で描かせたら読者は嫌になるだろうから。p.13

 雁屋哲作・池上遼一画の『美味しんぼ』!!!!

『めぞん一刻』の響子さんは、あの当時描けた最高の美人として描きました。(高橋留美子)p.25

 すごい台詞だ…。漫画家、絵師…。

「うる星」「めぞん」「うる星」「めぞん」…でもそれが1つのリズムになっていてね。めぞんを描いていると「うる星」のネタを考えていて、逆は逆で。p.48

 まさか、同時進行だったのか…。信じられない…。奇跡。超人。

「インフルエンサーです」という言葉より「小学館と連載してました」の方が立派な気がする。そこにはすごい編集者やすごいいろんな人の目が加わっていて恐ろしい基準があるんだけど。(馬場康夫)p.68

 ホイチョイの矜持

友人の中原裕から「浦沢さんがこんなの描くなんてがっかりだなぁ」と電話がかかってきたんですよ。p.102

 現在、Eテレ「漫勉Ⅱ」パーソナリティ。

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