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サブカル大蔵経125浜田隆士『固体地球』(放送大学教育振興会)

奇書。ヒトを離れた目線はなんか解放感と虚無感がある。この濱田先生って、ひみつシリーズのコロ助に出てきた人かな?

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足元の大地は常識的には固体である。しかしながら、地球を星としてみたとき、大地、海、大気層を独立して考えるのは不適当。惑星のひとつの境界として地面がある。と理解すべき。p.3

マグマでさえwet。地球はトータルにみて"水っぽい"惑星。p.9

地球上の各種元素の著しい偏在や濃集は、鉱物の形をとって定着。p.24

鉱物は水やガスから結晶として出てくる。p.31

われわれ人類は、自分が生物であるため、生き物の証拠によって語られる地球史、すなわち顕生累代・古生代以降について詳しくみてしまうきらいがある。しかし、地球生命の歴史はかなり古く、35億年前には最古の化石発見されているから、顕生代まで30億の時代が過ぎ去っていることになる。p.87

陸上生態系はシダやソテツの大化、大型哺乳類爬虫類、古世代末の大絶滅は海中の事件。p.120

隕石でなぜ哺乳類は絶滅しなかったのか、サンゴ礁は生き延びているのか、不思議がいっぱいである。p.132

飛ぶことを主体に考えていない哺乳類にとっては、空中を飛ぶことの方が特殊化である。p.152

進化の目的は全く理解されていない。擬態は?念じたのか?p.156

あらゆる生物種は必ず絶滅する。進化への経過形態。p.164

ヒトの起源はヒトの最大の関心事のひとつ。p.171

ヒトの定義。歯の数16ずつ。大臼歯3.小臼歯2.犬歯1.切歯(門歯)2.4種8個の歯が順次良く並ぶ特徴。p.172

ヒトの絶滅。いつ何が原因で絶滅するか。人類の絶滅と地球の破滅はどう関わるのか。p.182

上は宇宙まで眺め、飛び出せるが、足許の大地には、10Kmの潜入もできない、陸と海は分離してない。p.184

自然のバランス能力。ヒトが介入し始めた。p.187

ヒトの倫理より地球倫理。p.197

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