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サブカル大蔵経362小田扉『横須賀こずえ(2)』(小学館)

 堂々の犬(動物)漫画第2巻。動物を描きながら人間の哀愁も描く。生きるとは。

 ところで、こずえは犬なのでしょうか。半村良読んだ後だと、犬の姿をした〈ヒ〉の一族のような気がして。小田扉先生はSFの賞を獲ってしかるべきだと思う。

 こずえの飼い主を「王島」と苗字で読ませ、まったくとっかかりのない顔や髪型にしたことに、あらためて小田扉の凄みを感じます。それか、積年の〈ともお疲れ〉のようなものがあったのかなと感じました。

来年はぜひとも表紙の「横須賀市自然・人文博物館」に行ってみたいです。

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〈パッ〉p.26

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汚れた顔と力強いひと足。ここから全てが始まった。こずえの野良顔がすごい。作者の線は本当に的確というか上手すぎます。

王島は先日の犬と重ね合わせていた。p.44

 苗字でのナレーション。

(ともお登場)p.106

 素直に嬉しい。藤子オールスターみたい

俺は人間と生きられないようだが、お前は違う。p.151

 犬や猫の選択。

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