マガジンのカバー画像

サブカル大蔵経 日本編

749
運営しているクリエイター

2021年4月の記事一覧

サブカル大蔵経634統計・確率研究会『図解・日本人のランキング』(角川新書)

順位づけされると、人は「自分はランキングのなかの、どのくらいの位置にいるのだろう」という…

永江雅邦
3年前
4

サブカル大蔵経632池川明『ママ、さようなら。ありがとう』(二見書房)

流産・死産という極限の世界での、先生の真摯さと異常さ。 私は1999年頃から、子どもたちへの…

永江雅邦
3年前
4

サブカル大蔵経631吉田豪『聞き出す力』(日本文芸社)

私は吉田豪さんと同じ誕生日なのですが、同時代を生きている者として、彼ほど誇らしく、頼もし…

永江雅邦
3年前
2

サブカル大蔵経630宮田珠己『ニッポン47都道府県正直観光案内』(本の雑誌社)

47都道府県全て訪れて思ったことは、どの地域にもそれぞれ人の暮らしがあるんだなということで…

永江雅邦
3年前
1

サブカル大蔵経628レンタルなんもしない人『レンタルなんもしない人のなんもしなかっ…

現代のスーパーマン現る。 〈何にもしないこと〉が、なぜここまで感謝されるのか。それが、本…

永江雅邦
3年前
2

サブカル大蔵経627大串卓矢『面白いほどよくわかる会計のしくみ』(日本文芸社)

お寺にも総会があり、明後日が総会準備のための総代会です。それに向けて、年度末決算書を作成…

永江雅邦
3年前
1

サブカル大蔵経626加須屋誠『地獄めぐり』(講談社現代新書)

私たちは皆平等に、生まれながらにして、地獄に落ちる資質を与えられているのだから。p.24 地獄こそ、われらそのもの。 地獄こそ、スタート。 極楽より、地獄。 親鸞聖人が待っている。 地獄一定住みかぞかし。 この渡り、流れ早きこと矢を射るがごとく、波の高きこと大山のごとし。波の中に、諸々の毒蛇ありて罪人を責め喰らう。また上より大盤石流れきて、罪人の五体を打ち砕くこと微塵の如し。死すれば活きかえり、活きかえればまた砕く。p.36  三途の川アドベンチャー 現世と来

サブカル大蔵経624『世界の絶望百景』(鉄人社)

コンビニ本で世界を観光する。 「裏モノJAPAN」の鉄人社。 行ったことがある所と行ってみた…

永江雅邦
3年前
3

サブカル大蔵経623小神野真弘『歴史の授業で教えない大日本帝国の謎』(彩図社)

コンビニ本で戦争を学ぶ。 「映画秘宝」での大西祥平さんのコンビニ漫画本書評が大好きでした…

永江雅邦
3年前
1

サブカル大蔵経622季刊「怪」第零号(角川書店)

約15年前の「怪」創刊号の特集はパプワニューギニアでした。ここを描いた漫画家、水木しげると…

永江雅邦
3年前
4

サブカル大蔵経620福田和也『文豪ナンバーワン決定戦』(宝島社)

福田和也監修の文豪キャライラスト辞典。文豪がこういう絵柄で描かれるのは初めて見たので、資…

永江雅邦
3年前
3

サブカル大蔵経619内田樹/白井聡『日本戦後史論」(徳間書店)

〈若手論客〉が危なっかしいと思っていました。最新の知の正しさを全開にして先人や世の誤りを…

永江雅邦
3年前
4

サブカル大蔵経618『散歩の達人handy⑤北千住町屋三ノ輪+南千住』『⑥赤羽十条王子+東…

地域密着の「散歩の達人」のムックです。 赤羽、十条、北千住、南千住。 南千住は「+」の扱…

永江雅邦
3年前
2

サブカル大蔵経617村田沙耶香『マウス』(講談社文庫)

本欄では、付箋を貼った蔵書を再読して、抜き書きしたものを挙げてきたのですが、本書は、先ほど読み終わったばかりで、まずここに載せたいと突き動かされました。 学生の頃、大島弓子の作品を読んだ感覚。この年になっても、まだそれが味わえた。 傷つくことを、人はどう克服できるのか? 私はとりあえず一人、「大人しい女子」を捕まえたことにほっとしていた。p.10  弱そうな人ほど、差別的な感覚を持つ描写。自分の子供の頃、相手や周りのことばかり気にしていたことを思い出しました。高2の時