インハウスデザイナーがデザインスクールで学び直した理由とは?7つの質問
対談メンバー紹介 Chie × Rika
Chieさん: インハウスデザイナー → デザインに強いインハウスデザイナーRikaさん: システムエンジニア → デザインもフロントエンドもこなすWebデザイナー
※本記事の表紙画像のデザイン:Chieさん
まず、自己紹介をお願いします
Chieです。私は、事務→インハウスでデザイナーになりました。
Rikaです。私は元々システムエンジニア→インハウスのデザイナーに転職しました。社内での状況を変えたくて「デザインやらなくては!」という気持ちがあり入学しました。
noteも拝見しました。インハウスデザイナーならではの、上司からのフィードバックがそんなになくて、不安に思ってしまったりといった共通点を感じていました。今日はよろしくお願いします!
1.デザインを学ぼうと思ったきっかけは?
元々美術が好きで学生時代にデザインを学んだ時期もありました。
デザインとは関係のない職に就いた時期もありましたが、一見デザインと無関係な職種でも、日々ちょっとしたところで「デザインは社会で必要とされている」という実感があり、今後はもっとデザインメインで働きたい!と思ったことがきっかけです。
きっかけ、色々ありました(笑)
私は「デザインを勉強した!」「美大出身!」というわけではないけど、なんか作りたいな、っていう気持ちが、最初にSEを辞めた時からあって。
力をつけるのに手っ取り早いのは、まず現場に行って勉強しながら働くのが一番じゃないか?と考えて、デザイナーとして入ったのが今の会社です。
まさかの、デザイン未経験からいきなりデザイナーとして会社に飛び込んだんですね!(笑)ポートフォリオとかは?
なかったです。それなに?って感じで(笑)
いざ入って、私は社内のシステムUIデザインとコーディングをする担当に配属されたんですが「思ってた”デザイン”とイメージが違うな」って思いました。そこで初めて「あぁ、自分はWebデザインがやりたかったんだ」ってことに気づいたんです。
そこで、どうやったらWebデザインをやらせてもらえるんだろう?って考えた時「実績を出すか、やれます!と言える自信をつけないとダメだ」と思い。
明確な目標があった上でデザインを学ぼうと思われたんですね。
はい、具体的には社内の別のデザイングループに異動できたらな、と思っていましたが、そこに行くのもスキルが必要で。
環境づくりというんでしょうか、「スクールに入って絶対変えるぞ」という決意がありましたね。当時のそのモヤモヤした状況も一年半くらい続いていて、このままズルズルいってしまいそうな焦りもあって。
行動的ですごいです!
私の場合は、Rikaさんのように明確な目標!というものがあったわけではなく、その代わり「デザイナーとして仕事ができているのかな?」というモヤっとした疑問が日々ありました。
目の前の仕事に1つずつ応えていきたい、でも、その良し悪しの判断基準が分からず、プロからフィードバックがもらえる場で反応を得ながら経験を積みたい、と考えていました。
2.入学前に、モヤモヤ・不安はありましたか?
1つ目は、Webデザインがやりたいけど、任されたとしてもできる自信がなくて「やりたいです!」と言えないというモヤモヤで、
2つ目は、自分がやりたい部分と、やらせてもらう部分にギャップがあったことです。
その時のディレクター上司が、クライアントさんの言葉をそのまま伝えてくれず、自分の中で咀嚼した情報だけしか渡してくれないタイプで、質問すると面倒くさそうに「なんでそんなこと知りたいの?」とか、デザインを提出する時は文章で「ここの箇所は、こう言う意図でデザインしました」と書いても読んでもらえず「ここは、こうした方がいいんじゃない?」という的外れなフィードバックが返ってくることも多くて、噛み合っていませんでした。
あ~…!作業者だけを求められていた、ということですよね。
私も、まずは「目的」や「誰のため」を考えてから作っていくタイプです。手を動かして作りながら考えていく人もいるとは思うんですけど。
3.デザインを学んで、モヤモヤは解消されましたか?
はい!LPを任され、Webデザインも実装も自分でできた時は感動しました。今はなんでも任せてほしいです(笑)
もう一つのディレクターとのモヤモヤも、デザインの勉強を始めて3-4か月めくらいから、デザインのクオリティが上がったからか、そのディレクターからも一発OKもらえることが増えました。添削や、直しどころがよくわからない戻しも少なくなって。
あと実は、3か月終わって応用タームに移る際に、UIデザイン担当から異動で他デザイナーがたくさんいるチームに変わったんです。
別の部署や外部デザイナー等と組んでやるような仕事体制になったのでいきなり、Webデザインを任せてもらえるという目標が叶いました。
すごいばっちりなタイミングで異動があったんですね〜!
卒業間近に色々任せてもらえるようになったし、デザインをちゃんと勉強して、本当によかったなと思いました。逆に何もしないままだったら今とても苦労していたし、嫌になっていたと思います。
Chieさんのモヤモヤは?
私の場合、入学前一番大きかったモヤモヤは「知りたい」という気持ちでした。
転職したら、実務未経験なのに社内に1人だけのデザイナーになってしまって。業界の右も左もわからない状態で…もっとプロの仕事を近くで見たいし聞きたい、より多くの人の意見を聞きたい!と、思って。
今は「行動していて良かった!」と思ってます。
レッスンでは複数人で自分以外の人の作品や意図も知ることができて、添削ではメンターさんと1対1でじっくり自分の作品と向き合えて、たくさんの人の意見に触れながら独学だけでは得られない学びと経験がある時間にできました。
4.具体的にできるようになったことは?
作れるものの幅が広がったところですね。バナーも作れる、画像のレタッチもできる、LPも、ロゴも作れる。
もちろん、ツールの使い方とかもすごく勉強になった、と言うのは大前提であるんですけど、
例えばバナーを作る場合に「ターゲットはどういう人物像か」「参考デザインはどういうものか」というのを、着手前に考える流れができたことは大きかったです。
インフォグラフィック、バナー制作、Webサイトのデザインなどです。
今まで興味はあったけど、手を出せていなかったことばかりでした。「作るしかない環境」に身を置いたことは大きかったです。
やってみて自分の得意不得意と課題点も発見できたので、仕事の提案時にも得意な点を押し出すように心がけるようになりました。
5.デザイン勉強中の方へ、デザインする中で学んだコツなど、アドバイスをどうぞ!
最初は、作りながら考えてしまい、ここはこうした方がいいのでは?というのが無限に出てきて着地点がわからなくなっていたんですが、今は「何かを作る、となった時にいきなり手を動かさない方がいい」というのは大きな発見です。
リサーチや計画部分に時間をかけ、”どういうものを作りたいのか?”が明確になったら、作る時間はそんなにかからないし、仕上がりのクオリティが上がるし、効率が良いですね。
リサーチの方が時間かかったりしますよね!
私は「迷ったら、早い段階で見せて相談する」ことの大切さを感じました。
最初は悩んだ時”とりあえず完成させてから見せよう!”と進めていましたが、途中段階でも悩んだらすぐ相談する方が、制作の目的が鮮明になるし、軌道修正もしやすい。
これは本来実務でクライアントさんやディレクターや様々な人と共に仕事をする時にも、初段階の早いうちに方向性をすり合わせておく重要性と同じかな…と。
6.作ってきた課題の中で印象的だったものは?
後半ターム(応用)でトライした、インフォグラフィックがとても楽しかったです。(※社員の職種・属性をインフォグラフィックに落とし込むメルマガのデザイン依頼を想定した課題)
メルマガのデザインはこの時初めて作りました。今まで受信したメルマガを開けて見てみたりして。
同じく、私もインフォグラフィックの課題が好きでした!
グラフなのに、個性が出るのが面白いですよね。同じテキストやテーマカラーも決まっている課題なのに、作る人によって全然違うデザインが出てくるのがとても面白かったです。
7.デザインを学んで、一番の収穫は何でしたか?
心境の変化が、すごく大きいです。入学前はなかった自信がついて「なんでもできる」と思えるようになったのが一番の収穫ですね。
そうですね!
今になって振り返るとその自信が欲しくて、スクールを選んでいたんだなって。
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今までのキャリア+デザインで、ステップアップができる行動を起こしたからこそ、実現したんですよね。
ラボコースで引き続きお互い頑張りましょう。
会社の中だからこそのモヤモヤや、デザインを本格的に学ぶことで変われた部分、自信が持てた部分など、たくさん共通点がありました。
他にも卒業後に有名プロジェクトに参加、フリーランスのデザイン受託のコツの必見!しげたさんのインタビューはこちら!
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