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なぜ、私が「リハビリテーション科」医師となったのか? その4

皆さん、本日もご勤務お疲れ様です。
今日は、引き続き私がリハ科を志した4つ目の理由についてお伝えしたいと思います。

4つ目の理由とは、
『時間の融通が利きやすいから』
になります。

ここで、まず医師の労働時間について触れておきましょう。一般的に、医師は他職種と比して勤務時間が長いです。医師には急患の対応や夜勤もあるため、ある程度は致し方ないのかも知れませんが、2012年時点で労働時間が週60時間(月80時間の時間外労働に相当)を超える比率が41.8%(一般労働者: 14.0%)、更に週75時間を超える比率が17.2%(一般労働者: 2.6%)にも上ります(※図1参照)。

図1

では、世界的にはどうなのかと言えば…
ドイツ・フランス・イギリスなどでは、男性医師(25~54歳)で週55時間以下、女性医師では週50時間を下回っています(※図2参照)。また、アメリカでの医師の労働時間はホワイトカラーエグゼンプション(賃金を量より質で評価する制度)の対象であるものの、日本の医師の労働時間より短く、性別で比較しても男性医師は週51.7時間、女性医師は週44.4時間と、いずれにしても日本よりは短いのです。

図2

最近になってようやく日本の医療現場でも働き方改革の必要性が叫ばれ始めましたが、とにかく日本の医師は働き過ぎなのです。

一方で、私の職場は上記の傾向とは全く対照的です。私の勤める大学病院では、リハビリテーション科に当直(夜勤)は無く、通常は18時頃までに業務が終わります。更に、週休2日が確約され、病棟患者を常に抱える必要も無いため、他の科と比べて休みが取りやすいというメリットもあります。お蔭様で、私はこうして日々発信が出来ており、同棲中の彼女とも充実した生活を送ることが出来ています。そのため、私はQOL面ではまだ恵まれている方と言えるでしょう。

更に、私の同僚には小さな子供がいる方も複数名おりますが、子供はどうしても急に体調を崩しがちです。勤務中に保育園などから呼び出しを受けた場合、多くの科ではなかなか職場を抜けられないことも少なくないですが、リハ科はその辺りの融通が利きやすいというメリットもあります。私にはまだ子供はおりませんが、日々子育てに追われる先生方にとって、この点はありがたいですよね。

上記をまとめると、勤務地によって多少の差はあるようですが、リハ科が他の大多数の科よりも比較的負担が少なく、勤務体系も比較的フレキシブルであるのは間違いない、というのが私の所感です。

長くなってきたので、今日はここまでにしたいと思います。
ではまた!



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