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人に幸せを届ける喜びを。

友人とともに運営しているハンドメイドブランドphotitch(ふぉてっち)、先日初めての注文が入りました。

ブランドについては過去にたくさん記事を書いているので、もし興味を持ってくださる方は是非こちらも読んでみてください。

オーダーをくれたのは私の兄。
しかもショップに出している既成品の購入ではなく、オーダーメイドの依頼でした。

オーダーメイドはまだ公式には打ち出していない商品ですが、いつかやりたいと思っているもののひとつでもあり、トライアルの意味を込めてお引き受けさせていただくことに。

完成した作品がこちらです。

※注文者様に掲載許可を得ています。

仕事で長期家を空けていた兄。
まだ一歳にならない娘の育児を奥さんに任せていたそうで、そのお礼のプレゼントを作ってほしいとのオーダーでした。

写真は産まれてすぐの頃、私が兄夫婦のもとへ撮りに行ったものです。

ありがとうの気持ちを込めたメッセージと、春らしいお花の刺繍を相方の刺繍作家に入れてもらい、昨日無事兄夫婦のもとへ届きました。

プレゼントとして受けとった義姉からすぐにLINEが来て、『すごく可愛い!』と想像以上に喜んでくれました。
しかも、気に入ったから、となんと追加オーダーまで……!

photitchのブランドコンセプトは『小さな特別を大切なあなたへ。大切なあなたに素敵な日常を。』
この想いが作品を通して伝わったように思えて、すごく嬉しくなりました。


自分たちの作ったものが人に幸せを届けている。
それを実感したのはいつぶりだったでしょうか。


私は写真以外に仕事で音楽もやっていて、生活必需品ではないいわゆる『エンタメ』を売ることに関してはそれなりに経験も深まってきたところ。

音楽家としてもまた若手の域とはいえ、写真よりはやっている期間が長いこともあり、正直最近は『仕事感』の方が強く感じてしまうことも多くなってきていました。

対して写真はまだまだ駆け出しで、『人のために』撮った写真は趣味で撮ったものより圧倒的に少ないです。

そんな私の写真、私たちの作品が、誰かを喜ばせることが出来た。
小さな特別を届けることが出来たんだ。

私の中に大きな喜びと小さな自信が積み上がっていくような気持ちになりました。

そして、音楽を始めたばかりのころにも、こんな気持ちがあったはず。
あの頃の新鮮な気持ちも同時に思い出させてもらえました。


私たちのように『なくても困らないけど、あるとちょっと潤うもの』を仕事にしている人たちは、非日常的なサービスとしての部分と、仕事としての現実的な部分とのバランス感覚に悩むことも多いです。

実際、最近はフリーランスや技術職の人に対する『やりがい搾取』も度々問題になっているし、それを生業としている人からするとお金は大切なことだから軽視は出来ない。

でも、そこばかりに意識がいってしまうと『人を喜ばせたい』という、この仕事をするうえでの大切な気持ちが置いてけぼりになってしまう。

最近の私はちょっとそんなところがあった気がして、今回兄からオーダーをもらったことで、大切な気持ちを思い出せたように感じます。

これからも人に幸せを届ける仕事に喜びと誇りを持って、色んな場所に『小さな特別』を散りばめていきたいな。

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