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「それ何?」ってなんでも聞きたがるうちの親父、意外とすごいんちゃうか?

うちの父は、流行りにすぐ乗りたがります。

なにかと「〇〇ってなに?」と聞いてきたり、お洒落に敏感な兄のファッションを完コピしたり、流行りの鬼滅は煉獄さん推しだったり。

私がフリック入力でスマホに文字を打つのを覗き込んでは「すげえな、早えな!」と言ってきたり。

コロナが流行り始めた頃はどうしてもオンライン通話をやったみたかったようで、なんにも用事なんてないのに「家族会議だ!」と言って、家族のグループLINEでビデオ電話をかけてきたりもしました。

今私はもう実家を出ているので一緒に住んでいませんが、実家で暮らしていた頃はけっこうウザイなと思っていました。(ごめん)



あれ、でも、これって実はすごいことなんじゃない?


うちの父は今年で56歳。(多分)
同級生の親と比べると、ちょっと若いかな?という感じ。でも、紛れもなく中年のおっさんです。

今思うと、父が若い子のことをバカにしたり蔑むようなことを言っているのって、聞いたことがない。
「最近の若い子は〜」とか「昔は〜〜が普通だった」とか、お決まりの『俺たちの世代自慢』をそういえば聞いた記憶がないなぁとふと気が付きました。
家では言ってなかったけど、会社の部下には言ってたのかな。知らんけど。


人間はどうしても過去を美化したくなるのか、「自分たちの時が一番よかった」って思いがち。


仕事先で出会う父と同世代の人が言うのはまだしも、たった2、3個しか歳が変わらない人でさえ「最近はさ〜……」って言ってしまうんだから。
もちろん、私もかなり心当たりがあります。

ほかにも、デジタル化する社会について行こうとしない大人も多かったり。
たしかにスマホとかPCとか私でも難しいし、世代の異なる人にそれを完璧に理解しろというのは酷だけど、そもそも覚える気がない人って一定数いますよね。

そう考えると、うちの父のように、若い子の文化にとりあえず首を突っ込んでみたくなる好奇心旺盛なおっさんって、けっこうレアなのかも。
あ、そういえば50歳になる頃に挑戦しはじめたローマ字打ちはマスター出来たのかな?


私もあと数年もすれば三十路に突入するわけで、そろそろ『最近の若い子』とは言ってもらえなくなります。

さすがに父のようにファッション完コピとかはウザイからやらないけど、歳下の世代の文化とか思考は尊重できるようになりたいな。

「流行りを作るのはJK」と言われるくらい、若い子たちのエネルギーや影響力は凄まじいもの。

その波に上手に乗りながら、少し先をいける大人になれるといいなあ。

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