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発注者と受注者は、対等にはなれないのだろうか?

音楽でも執筆でも会社でも、なんでもそうなのですが。

仕事ってどうしても「いただく」側が弱くなりがちだよなぁ、と思います。

もちろん仕事をもらえないと生死に関わるし、ありがたいことは間違いない。
そもそも声を掛けてくれて、もしくはこんなポンコツな私を採用してくれるなんて、奇跡に近いもん。

だがしかし。
「仕事を与えてやってる」という顔をされるのは、ちょっと違うと思うんですよね。

特に私の場合、もうアラサーだけど、フリーランスとしての経験や実績は決してベテランとはいえず、まだまだ駆け出しの域です。

それゆえ、理不尽なのことを言われたり高圧的な態度を取られることも、正直少なくありません。

正社員として勤めていた頃も、うちの会社は取り引き先から仕事を「受注」している立場だったので、基本的に先方にはヘコヘコしていた記憶があります。

厳しい社会で戦っている人たちのツイートを見ていると、クライアントとの関係性に悩んでいる人って、けっこういっぱいいます。

少し前までは「まあ、お金もらってる立場だし仕方ないよね」って思っていましたが、「いや、やっぱりなんか違くない???」と違和感を感じ始めました。

たしかに、仕事をもらわないと、生きていけない。

でも、発注者側だって、受注してくれる人がいないと困るわけじゃないですか。


自分たちだけではできないから。
できるけど、時間が足りなくて手が回らないから。
自分が動くより、コスト削減になるから。

理由は色々あるでしょうけど、なにかに困っている、なにかを必要としているから人を頼るわけですよね。
発注者側も受注者側も、お互いに助けられて、お互いの生活が回っている。

どういうわけか世間というのは、受注発注に関わらず、年齢とか職種とかを理由にあらゆるシーンで優劣を付けたがります。

ちょっと話が逸れますが、お客様は神様論を乱用するのも、これに近い。
たしかにお客さんからお金はもらっているけど、お客さんが欲しいと思う商品やサービスを渡しているんだから本来Win-Winのはずなのに。


というか、そもそもどうして「上」か「下」でものごとを考えないといかんのや??
「平等」だと死ぬんか???


今まで関わってきたクライアントさんで、今後も一緒に仕事をしたいと思えるのは、やっぱり「仕事を受けてくれてありがとう」という気持ちを少しでも見せてくれる人です。

少しくらい謝礼が安くても、レスポンスが遅めでも、こちらも「次もお願いします!」と言いたくなる。

逆に言葉に棘があったり、高圧的な態度を取られると、どんなに謝礼が高くても、やり取りが迅速でも「もういいや」って思ってしまいます。

どこかで「仕事というのは、結局人と人が作るもの」という言葉を耳にしたことがあります。

本当にそのとおりで、どれだけネットやAIが発達しても、その先にいるのは人間です。

私自身も自分の振る舞いを見直しながら、お互いにリスペクトを持てる人と、気持ちよくお仕事をできるようになりたいものです。

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