大泣きしながら彼の作ったうどんを食べた夜。
先月中旬あたりから、なにかと体調を崩しがちでした。
まず、持病というか体質というかの、自律神経が狂いに狂いまくってダウン。
(そのとき書いたnoteがこちら。)
その後胃腸炎にかかり、治ったかと思えばぶり返し……
踏んだり蹴ったりでした。
先月、初めて会社を早退しました。
っていうと、無遅刻無欠勤のパーフェクトヒューマンに聞こえそうですが、そんなことはまったくなく……。
具合が悪くて休んだり、遅れていったりはわりと普通にあったのですが、なんとなく「行ってしまったら定時までいたい」精神があって、どんなに調子が悪くても早退だけはしたことがありませんでした。
でもその日は低気圧もあってか、めまいや頭痛が治まらなくて、PCの画面を見るのもしんどい状態でギブアップ。半泣きでお昼に退勤しました。
食欲もあんまりなくて、食べたいものも分からない。
何時間も布団にくるまってゴロゴロしていると、玄関の方から物音が聞こえて、彼が仕事から帰ってきたことに気が付きました。
私に少し顔を見せると、すぐに台所に立ってなにか作ってる。
手伝いもせず、ゴロゴロしてる自分ってなんなんだろうなぁと、若干罪悪感を感じつつ待っていると、「できたよ〜」と彼がご飯を持ってきてくれました。
卵でとじた、あったかいうどん。
食べすすめるうちに、ボロボロと涙が出てきました。
初めて自分は自律神経がダメと分かった高校生の頃、私は毎晩泣いていました。
なにが原因なのかもよく分からず、でも毎日体調が悪くて気持ちも晴れない。
こんなのいつまで続くんだろう。死ぬまで続くんだろうか。
そんな考えが頭の中をぐるぐる駆け巡っていたあの頃。
大人になってからはそのときほど深く落ち込むことはないけれど、調子が悪い時期がくると「あぁ、私はいつまでたっても変わらないんだな」と、自分で自分が嫌になってしまう気持ちがありました。
うまく言葉にできないけど、体調面も精神面も高校生の頃からなんにも変わっていない気がして、そんな自分に嫌気がさしてしまうのです。
でも今は、違う。
ミノムシみたいに布団にくるまっているだけの私に、ごはんを作ってくれる人がいる。
彼は東北出身で濃い味が好きなのに、四国出身の私用に薄味の透きとおる出汁でうどんを作ってくれる。
ひとりで泣いてたあのときとは違う。
そんな安心感に、涙が止まらなくなりました。
鼻水を垂らして大泣きしながらうどんをすする私を見て、彼は「泣くほど美味しいの?」ってちょっと引いていたけど、「作ってくれて嬉しい」と伝えると「そっか」と自分のうどんをすすっていました。
この先もきっと、私のこの体質は完全に良くなることはないけれど、ダメなときはダメでいい。
人に甘えるのだって、きっと悪いことではないはず。
そのときはまた、あったかいうどんを作ってもらおう。
そう感じた夜でした。
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