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嫌いだった自分の声が、ほんの少し好きになった話。

自分の声って、じっくり聞いたことありますか?

私は自分の声があまり好きではありません。

ボイスレコーダーとかで自分の声を録ってみると思っていたのと全然違う声でビックリする……って、あるあるですよね。

子供のころ、自分に聞こえている声と人が聞いている声は違うということを知らなくて、始めて客観的に自分の声を聞いたときはそれはそれはショックを受けた覚えがあります。


私の声、ブスじゃね……?
って。


私の声はあまり女の子っぽくないというか、普段の話し声は野太めで、電話に出るときのよそ行き声や歌声は鼻にかかっているような感じ。

特に気を許した相手との話し声がなんだかクレヨンしんちゃんみたいで好きになれず(しんちゃんに大層失礼ですね。)、コンプレックスとまではいかずとも自分の嫌いな部分のひとつでした。

もっと細くて高くて可愛い、いかにも女の子って感じの声が良かったな。
それほど美人に生まれて来られなかったから、せめて声くらいは可愛かったら良かったのに。

そんなふうに思ったときもありましたが、最近はそれほど自分の声が嫌いではありません。
というのも、自分では『ブスだなあ』と思っていた自分の声、なんだかここ数年意外と好評なんです。

今勤めている会社では主に電話業務を担当していたり、その他にもYouTuberの端くれとして動画でたくさんお話したり、一時期はライバーとして配信をしたり……気が付けばここ何年かの間に話すこと、声を使うことがかなり増えていました。

そしてなんとビックリ、どのシーンでも必ず私の声を誉めてくれる優しい人に出会うのです。

会社での電話応対では『ハキハキしてて、声が細くないから聞き取りやすいわ』とお客さんから。

YouTubeでは『聞きやすくてちょうどいい声ですね』と視聴者さんからコメントが。

ライバー時代はダイレクトに『声がキレイだね』と言ってくれるリスナーさんが。

謙遜とかではなく、自分で自分の声をキレイだとか良いと思えたことは一度もなかったので、嬉しさと驚きでいっぱいでした。

え、本気で言ってる…?ってちょっと疑っちゃうくらい。

でも、私から『声がコンプレックスなんですよね』ってフラグを立てていたならともかく、そんなこと話題に出したこともないところへ『いい声だね』と言ってくれるのだから、きっとお世辞とかフォローのつもりではなくて純粋に誉めてくれてるのだと受け止めています。

そんなこともあってか、最近は自分の声が特別嫌いでもなくなりました。むしろ少し好きになれたかも。

これに関しては、YouTubeの動画編集とかでたくさん自分の声を聞くようになったから、単純に聞き慣れて耐性がついただけって可能性も大いにありますが……(笑)


どうであれ人から誉められるのはいくつになっても嬉しいものですね。

私のコンプレックスが周りからの温かい言葉によってチャームポイントに変わったように、人の言葉によって気持ちや思考は変わるもの。

『いいな』と感じたときは、内に秘めずに積極的に相手に伝えるといいかもしれません。

自分が思っている以上に、誰かの心を救えるかもしれないから。

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