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「好き」を仕事にするということとは。

好きなことを仕事にするって、難しいですよね。

いや、何をいまさら?って話なのですが、最近それを改めて感じるというか。


現在の私はライター・音楽家・写真家を兼業するパラレルワーカー。

どの仕事も、もともと趣味から始まったことや興味があったことなので、わりと「好きを仕事に」を実現できているほうだと思っています。

趣味と仕事の境界線がガバガバすぎて、セルフブラック企業になりがちなのが、最近の悩みではあるのですが。(笑)

今のところ「全っ然好きじゃないけど生きるために仕方なくやってること」ってほとんどなくて、ほんっとありがたいのですが


それでも、好きなことで生きるって、想像していたよりもハードだと感じます。



私の場合、文章を書くこと自体は好きです。
でも、あんまり興味の湧かないジャンルの記事だと正直「ゔっ……」って思うし、記事のサムネイルとか作る作業はぶっちゃけ全然好きじゃない。

取材に行くのは嫌いじゃないけど、アポを取るために電話をするのは死ぬほど苦手。
許可申請書類とか作るのも、正直めんどくせぇな〜って思います。

楽器を演奏したり、子どもに音楽を教えたりするのは好きだけど、現場仕事は基本的に朝が早くて、スーパー夜型人間の私は毎回半泣きで起きてる。

写真を撮るのは大好きだけど、大量のデータを選定して丁寧にレタッチ……っていう作業も、まあけっこう腰が重い。

そして月末にはこれらの請求書を作成してクライアントに送付し、年度末には収支をまとめて確定申告。これも死ぬほどめんどくさい。

特に確定申告なんて年に1回しかやらないから、一度調べても来年にはキレイさっぱり忘れています。


そうなのよ!!!!!


無事に好きなことを仕事にできても、その周りに落ちてるめんどくせぇこと、全然好きじゃないことをやらないといけない。


かつて「お気に入りのカフェを紹介するブログでもやってアフィリ収入狙えないかな」と考えたこともあるけど、文章を書くのは好きでもサイト構築は好きじゃないので、面倒臭くて断念。

一時期もう本当になにもしたくなくて、「一生猫を愛でるだけで暮らしたいから、愛猫と戯れるYouTubeチャンネルでもやるか」と思ったけれど、それをやるには動画編集という、これまためんどくせぇ作業が増えるのでやめました。


これって、フリーランスだけじゃなく会社で働く人にもいえることかなって思うんですよね。

第一志望の会社に受かったけど、希望の職種とちょっとズレた部署に配属されるとか。
(概ねオッケーなんだけど、なんかちょっと違うよね……ってモヤりそう。)

仕事は楽しいけど、行かざるを得ない空気の飲み会は面倒臭いとか。
作業自体は好きだけど、人と関わるのは苦手です、とか。

好きなことを仕事にするには、そこにくっ付いてくるあんま好きじゃない、なんならちょっと苦手だったり嫌いだったりすることも、どうにかしないといけないんですよね。


バッサリ切り捨てられたり、苦手なことは人に頼む・外注するというのが一番賢いかもですが、人に頼むにはそのために人材を探したり、準備を整えたり、資金のやり繰りをしたりと、結局また作業が増えそうです。

「好きを仕事に」を達成するまでもハードだけど、それなりに達成したあとも、働くということはラクではないなあ〜〜と感じる今日この頃です。

また数年経てば、この価値観も変わっていそうだけど。

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