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広告主への広告アカウント閲覧権限付与は積極的にやった方がよい

広告代理店にいる方もしくは個人で広告運用代行をされてる業務委託の方向けの記事です。ただ、広告主の方にもタメになるかもです。

タイトルの通り、広告アカウント閲覧権限付与をすべきかどうかですが、3つの理由から閲覧権限を積極的に付与していくべきと考えてます。

理由1:広告主の不安を和らげるから

運用開始当初は、広告主との間にまだ信頼関係が構築できてません。広告運用を開始しても果たしてうまくやってくれてるのか広告主は不安になってます。

なので、「運用内容が気になったらどうぞ見に来てください」とオープンな姿勢で広告主と並走することで徐々に信頼関係を構築していくことが大事です。何か後ろめたいことをやっていて隠そうとしているんじゃないかと思われないようにしなければなりません。

何か月か運用して実績を示していけば、広告主も安心してくれますし、広告主側の担当者の後ろに控えているその上長の信頼も獲得できていきます。

広告主の不安が取り除けると、その後の定例ミーティングの場での広告主側からのちょっとした情報共有や困りごとの相談の活発化になります。そうした情報をもとにして広告運用の改善をしていくこともできるのも確かです。

広告主の安心は広告運用をする上での最優先事項として考えて広告アカウントの閲覧権限付与ぐらいのことは惜しみなくやった方が良いと言えます。

理由2:広告主は忙しいので見に来なくなるから

初めから見に来ない広告主もいますが、初めは見ていた人も次第に日々の忙しさから広告アカウントを見に来なくなります。Looker StudioのようなBIツールでダッシュボード化していればなおさら見に来ません。

閲覧権限付与をしてもしなくても広告主は見に来ないのであれば、疑心を生まない分、閲覧権限を付与しても問題ありません。1年後ぐらいに最終ログイン日を見た上で、セキュリティ強化のための権限保有ユーザー棚卸のために削除してよいか確認する形で閲覧権限を外してしまうのも1つのやり方です。

理由3:データ抽出・集計工数を省けることがあるから

広告アカウントのアクセス権限を広告運用の経験もある広告主が持っていれば、データ抽出や集計を勝手にやってくれることが多いです。

データ抽出自体はそこまで工数がかかることではありませんが、集計して広告主に見せられる状態に体裁を整えるとなれば30分や1時間程の工数が少なからずかかってしまいます。

もちろん広告主に広告運用経験がなければ、それは仕事なのでやるべきですが、回避できる可能性があるのであればその可能性には賭けてみても良いと思います。

ちなみに、私も勝手にデータ抽出しに行ってしまう派です。依頼の文章書くのが面倒なのもあります。

まとめ

以上の理由から広告アカウントへの閲覧権限付与は積極的にやった方が良いと思います。

ごくまれに「広告運用ノウハウ流出になるから閲覧権限不可」の会社が存在しますが、NDA結んでるのにそれはおかしな話です。運用経験を積んでいくと大体似通ったメディア設計に結局収束していくので流出して困るよう独自ノウハウなんてものは初めからないのではないでしょうか。

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