ベンチャーファイナンスの交渉術を学ぶ、樋原教授のFinancing of Innovation/NUCB Business School
名古屋商科大学大学院(名古屋商科大ビジネススクール、略称NUCB)は、国内唯一のトリプル国際認証MBA校です。そんなNUCBの特長は、公式ホームページやその他のサイトに掲載されていますが、実際に私が入学したときは「どんな授業があるのだろうか?」に答えるページが少ないかった印象です。そこで簡単ですが、将来の後輩になって頂ける方のために(MBA大学院選びをしている方のために)私が受講した授業や指導教員の一部をご紹介します。
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ベンチャー企業×ファイナンスの授業です。
■概要
2023年春学期に受講。
リアル授業3回@名古屋(東京から遠征)
学位:Exed
単位:2単位
※マネジメント専攻の私にとっても選択科目
■授業内容
シラバスによると「イノベーション、特にスタートアップ企業が担うテクノロジー・イノベーションをいかにファイナンスするのか、をメインテーマとします。」ということです。ベンチャーキャピタルなどの投資家と起業家やベンチャー企業CFOたちのファイナンスの話です。樋原伸彦先生は授業中に生徒がどんな発言をするのか楽しんでいます。特に生徒の発言の裏に隠れた理由や心理を楽しみにしている印象です。
なお樋原先生の本拠地は早稲田大学ビジネススクール(WBS)。NUCBにいながらWBSのベンチャーファイナンスの授業も受けれるーーはなんだか、得した気分です。私は修了要件を越えても受講しました。
■担当教員:
樋原伸彦 客員教授
米コロンビア大学大学院でPh.D.(経済学)を取得。専門はベンチャーキャピタル、CVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)、スタートアップ・エコシステム、エフェクチュエーション・ロジック、等々。
早稲田大学イノベーション・ファイナンス国際研究所 (https://cfi-wbs.com/) 所長、日本エフェクチュエーション協会代表理事、日本イスラエル商工会議所(JICC)理事、稲盛フェロー(2008-2009)、稲盛経営哲学研究センター研究員、大学ファンド外部審査委員会(経産省)委員、NEDO認定VC審査委員、NEDO NEP審査委員、 (株)スケールアウト社外取締役、 等々多数併任。
■必読書籍:
先生はたくさん参考図書を指定してくれますが、授業内容公開から実際の授業までが2週間しかないので、その間に読める量にも限界があります。最初からある程度は読んでおいたほうが無難かも。特に「増補改訂版 道具としてのファイナンス」(先生曰く緑本)について、先生が持っている本は付箋だらけでした。何か「1冊だけ」ならこの本だと思います。
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■必要な知識
「コーポレートファイナンスの基礎知識」があれば受講は大丈夫といいますが、そんなことはありません。ベンチャーファイナンスを事前にインプットしておかないと3日間はあっという間に終わってしまいます。Pre-Money Valuation, Post-Money Valuationの考え方は、事前に把握しておくのがおススメです。
■一言
ケースの大部分は海外の事例(一部国内あり)で、さらに英語ケースです。授業は日本語ですが、グループディスカッションやロールプレイがありますので海外ベンチャー企業になりきる必要があります。メンバーに恵まれることを祈ります。
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