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#1 「GIGAスクール構想」を考えて

「GIGAスクール構想」って?

ここ3年くらい「GIGAスクール構想」を考えてきて、正直、「いまさら?」「もうよくない?」と思うようになってきている今日この頃。
AIに「GIGAスクール構想」ってなに?と何回聞いてみたかわからないです。(笑)
noteの記事もAIで書いてくれるので、なんとなく引用してみます。

以下 AI生成文↓
「GIGAスクール構想」とは、政府が進める取り組みで、全国の学校にICT環境を整備し、子供たちに最新の技術を活用した学習環境を提供することを目指しています。具体的には、光回線の整備や端末の配布、教育用アプリやコンテンツの提供などが行われます。これにより、子供たちはより多様な情報に触れ、自身の能力を伸ばすことができるようになります。また、学校や地域ごとの特性やニーズに応じたオリジナルの教育プログラム作成も進められています。GIGAスクール構想により、子供たちの学習の幅が広がり、地域の教育格差の解消にもつながると期待されています。

とのことです。
構想の全体的な部分は読み取れますね…
こんな機械的な文章の中に対してツッコミを入れながら(できない•やりたくない理由を探しながら)日々上からの指示に従って私自身、研修の企画や校務での運用を支援しています。

理想と現実〜できない理由・言い訳を探す

ここからは私の実体験を踏まえて、できない理由・言い訳を述べていきます。

⭐︎GIGAスクール構想が完成した学校の理想像
(私観)

◯職員朝礼はない
連絡事項は共有されていて、いつでも閲覧できる(非常勤・時短の先生も)

◯朝SHRはあるが、短時間で
本日の予定や連絡事項は事前に生徒に共有されている
欠席・遅刻する生徒の把握と健康観察等もネット上で完結

◯授業や教科指導
生徒の持ち物は、筆記用具とタブレットやPCのみ(必要な生徒はノートなど)
デジタル教科書で生徒が忘れることはない
基礎的な内容はほどほどに、応用的な内容(いわゆるアクティブラーニングを中心に)をするのが学校の授業スタイル
進捗状況、提出評価提出もネット上で完結

◯分掌や委員会、そして職員会議
資料はクラウド上で共有(予定の共有も)

妄想が膨らみますが、ここまでにしておきます(笑)

これらは勤務時間内に限ったものになります。
ただ、ネット上で完結するものであるが故に、時間や場所にとらわれず「仕事」ができることが見えてきました。つまり、教師のテレワークも夢ではないということ。授業時間は流石に在校する必要がありますが。

⭐︎現実
ではここからは現実。できない理由・言い訳書き連ねていきます。

◯職員朝礼が毎朝。しかも勤務時間前に
きっと誰かが言います。
「個人情報や機密事項を共有する時に、ネット上には載せられない。」
だから、ネット上で共有は形骸化していく。
どうせみんな集めて、口頭で話しなくてはならないのだから。

◯朝SHR
欠席遅刻連絡は電話で。健康観察は顔を見て。
じゃあ教室で。連絡も口頭でいいか。

◯授業や教科指導
紙の教科書。ペンと紙。これに限る。
黒板にはびっしりと板書。ノートやプリントに書きましょう。
一度きりしか言いません。着いて来れない子は後で聞きにきなさい。
応用よりも基礎を大切に。基礎さえできればテストの点数は上がるよ!応用問題は自分でやってみて、わからなかったら聞きにおいで。どうせ答えを写すだけでしょ。いいから一人でやってみなさい。
課題?問題集とノート、プリントの宿題をやってきなさい。
授業準備大変だ。印刷しなきゃ。毎時間プリントを回収します。

◯分掌や委員会、職員会議
資料は紙。だって見やすいし、書き込みできるから。
折り曲げたらどこでも持ち歩けるしね。
印刷もしてくれるから、自分の手間はほとんどありません。楽です。

我ながらここまで書くとは思いませんでした。
半分以上が、実際に言われた言葉です。GIGAスクール構想を推進する立場の教師を馬鹿にするかのように、旧態依然のワークスタイルを貫いてきます。私自身、ペーパーレスを叫びながら、いっぱいプリントを刷っています(笑)

とにかく教師も生徒も紙至高主義。

「GIGAスクール構想って、紙からの解放なのか」

とも考えたことがあります。

でも、紙って便利ですよね(笑)

GIGAスクール構想の成功とは

GIGAスクール構想の成功が具体的に正直わかりません。
大雑把に言えばおそらく、AI使って前述している
「子どもたちの学習の幅が広がる」
なのでしょう。

紙の利点、ICT機器の利点のどちらかを捨てて、どちらかのみにするということではないのでしょう。

「紙だけにこだわるな」「機械だけにこだわるな」
ということなのかもしれません。

だからこそ、教師は生徒の現状にあった教育を選択する必要があるのではないでしょうか。

理想と現実。
それぞれいいところ取りを。

きっとそういうことですね。

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