仕組み化

仕組みをつくれ。頑張ることに価値はない。

日本人の多くが、頑張る、努力する、我慢する、といった行動は選べるのに、「仕組み」を作るという選択肢には、あまり目が行かないように感じます。

実際、多くのマネジメント層の知り合いから、「仕組みを考えられる人が本当に少ない」という声をよく聞きます。


その原因は、主に教育にあると思っています。
というのも、日本の教育における評価制度というのは、その頑張った「過程」を評価することに重きを置いているからです。
だから、楽にできる仕組みを考えたとしても、それほど評価をされない。

逆に、結果を出せなかったとしても、その頑張ったという過程、努力をしたという過程評価されます。
「頑張ったことに意味があるのだ」と教えられた人は、かなり多いんじゃないでしょうか。
その結果、そういう価値観を幼少期から植え付けられてしまっているケースが非常に多いように感じます。


残念ながら、頑張ることそのものには、何の価値もありません。

「頑張ることに意味があるのだ」と言い聞かせていたら、いつまでたってもその頑張りは報われません。
まずは、どれだけ価値を生めたのかのみを評価する。
結果を出せなかったのなら、どこに問題があったのか、客観的に分析をして、次に活かす。

頑張る人が報われる社会であってほしいと、僕は思います。
だからこそ、頑張ることそのものには価値を見出してはいけないのです。


これからの個人が資産化される社会では、社内での評価だけよりも、社会全体から見た個人の価値が評価されるようになります。
そのため、自分のプロセスをいつも見ている人に、そのプロセスを評価してもらうというのは、あまり意味を持たなくなってきます。
いつも自分のプロセスを見ているわけではない人達は、結果でしか評価できませんから。

やはりビジネスである以上、価値を生み出せたかどうかが争点なのであって、頑張ったかどうかなんて別にどうでもいいのです。
むしろ、頑張らずに楽に早く終わらせる工夫をして、また別の価値を生み出すことに時間を使うべき。
実際、「仕事ができる」ビジネスマンは、結果と社外評価を一番に考えているんじゃないでしょうか。


だからこそ、人であったりシステムであったり、そういうものを上手く組み合わせて、効率的に物事を行うのです。

10時間かかる業務を、10時間頑張るのか。
あるいは、1時間で終わらせるための「仕組み」を10時間かけて作り、「今回は終わるまでに11時間かかりましたが、次からは1時間で終わります」と言うのか。

そういう「仕組みを作る」ということが、評価されるべきなのです。
そう教育されてこなかった、あるいは、実際にプロセスだけを評価する人が、上司にいるということが、やはり最初に「仕組み化」を考えようっていう発想に、日本人が至らない大きな要因になっているのではないかなと思います。


それと結局、「頑張っている」と仕事している気になっちゃうんですよね。
それで、自己満足に浸ってしまう。
非効率な仕事を、言われるがままに毎日やっているような人は、大抵これ。

不思議なもので、常により良い「仕組み」を考えている人の方が、実はめちゃくちゃ努力してるんですよね。
でも本人は、努力をしているつもりはない。
いかに楽に結果を出すかに注力しているから。

いつも与えられた無駄なタスクを淡々と繰り返してるような人の方が、
「自分は忙しい。だから仕組み化とか言ってる余裕なんて無い」って顔して、何も生み出していない。

結局、物事を高い視座から俯瞰的に見れてるかどうかが重要なのだと思います。

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