仕事術

【ggrks】社会人の必須スキル

4月2日の月曜日、今日が入社式という会社も多いだろう。

新入社員として1年間働いてきたが、今日からはもう「1年目」の特権は使えないらしい。


さて、そんな僕が社会人を1年間やってきて、「これは全ての社会人が身に付けるべきだ」と思ったことがある。


Google先生との接し方

分からないことがあったら、できるだけGoogle先生に聞いて解決するようにした方がいい。

「新人のうちは、分からないことがあればどんどん聞け」とよく言われる。

仕事のやり方に関しては、もちろんその通りだ。

聞かないと分からないことは山ほどある。

分からないまま勝手に進めてミスをすれば、会社に迷惑がかかる。

自分の思い込みだけで、物事に取り組んではいけない。


だが、調べれば分かることについてもすぐ聞くやつは、ただの無能だ。

例えば、用語の意味とか、ソフトウェアの基本的な使い方とか。

「CRMって何ですか?」

「ペルソナって何ですか?」

「棒グラフってどうやって作ればいいですか?」

こういうことを質問する人には、かつてネット民が考えた素敵な言葉が贈呈される。


「ググれカス」


調べれば誰でもすぐに分かるのに、調べようともせずにすぐ聞くやつは、考えることを放棄している

だから「カス」だ。

Google検索スキルは、現代の必須スキルだと思う。


聞かなくてもいいことを聞くことで、人の時間を無駄に消費することが最大の罪だ。

その人に聞かなければ分からないことなら、別にいい。

そうではないことを、「調べるより聞いてしまったほうが早い」と、自分の都合しか考えていないから「カス」なのだ。

スペックの低い人に、自分よりスペックの高い人の時間を無下にする権利はない。


クリティカルシンキング

クリティカルシンキングとは、日本語で批判的思考と呼ばれる思考法だ。

ビジネススクールで、まずはじめに勉強する考え方のひとつだ。


クリティカルシンキングの基本姿勢は、以下の3つ。

1. 常に目的を意識する

2. 自分には思考の癖(バイアス)があることを前提にする

3. 問い続ける


詳しいやり方は、本を読むなどして勉強して頂きたいのだが、クリティカルシンキングの目的を一言で表すならば、「何が問題なのかを考えること」だと思う。

多くの大人がクリティカルシンキングを身に付けられていない原因は、学校教育にあるのかもしれない。


学校で勉強するのは、基本的に問題が与えられて、その答えを導き出すというものだ。

解き方には何パターンかある場合が多いが、大抵答えは1つだけ存在する。


特に、高校や大学で数学が得意な人というのは、ロジカルシンキング、つまり論理的思考が出来ている人だ。

与えられた問題に対して、「これはこうである。ゆえに、こうである。結果、答えはこれである」といった風に、正しい解答を導き出す。


しかし、社会人が仕事で解決しなければならない問題には、答えが存在しないケースが山ほどある。

しかも、その問題というのは、いろんな不確定要素が複雑に絡み合っていて、問題の本質を巧妙な手口で隠している。

ビジネスでは、「適切な問題設定ができれば、問題の8割は解決したも同然である」とすら言われる。


例えば、「売上が落ちている」という問題に向き合うとしよう。

本当に解決すべき問題が、「ネットのバナー広告のクリック率が大きく低下していること」だと設定するのか、「渋谷店の客数が11月から急に減少していること」だと設定するのかによって、実行するアクションプランは変わってくる。

だから、正しく問題の本質を突き止められれば、それはもう問題を解決したも同然ということになる。


ちなみに、クリティカルシンキングができる人なら、まず「そもそも売上が落ちていることは本当に問題なのだろうか」と考える。

その上で、財務諸表や販売データを細かに分析するだろう。

その前に、景気の変動や業界全体の構造の変化等の、外部環境を調査するかもしれない。

「売上が落ちているらしいぞ。大変だ。じゃあ、今週末はセールをやろう!」と考える人と、どちらが社会人として優秀か、火を見るよりも明らかだろう。


「ググれカス人材」が、何をどう調べればいいのか分からないのも、そもそも何が考える問題なのかが分かっていないからかもしれない。


考えなくても、与えられたことを言われた通りにやるだけなら、それは仕事ではなくただの作業だ。

仕事というのは、まず「考える」ことから始まると思う。

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