発掘される喜び。
「いいね」や「スキ」に振り回されない人生を歩むぞ。と誓いを立ててSNSをやっている。
だがしかし、「いいね」や「スキ」は嬉しい。
素直に嬉しい。
SNSアイコンに赤風船が点くといそいそしてアプリを起動してしまう自分は、もう十分に振り回されている。
喜び勇んで振り回されに行っていると思う。
でもいいの。
幸せだから。
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少し前から、noteにちょくちょく「スキ」をくれる人がいる。
その人から「スキ」が届くと、他の人からの「スキ」よりも心臓が高鳴るのが分かる。
それは恋をしているから・・・
ではなく、その人がくれる「スキ」は、私が書いたことも忘れているくらい前に書いた記事にむけての「スキ」だからだ。
その人がくれた「スキ」から辿っていくと、そこには数年前の私がいて、
「ああ、この頃悩んでたなぁ」
「この頃頑張ってたなぁ」
「へぇ。私ってこんな考え方してたんだねぇ」
と、別人のような私に引き合わせてくれるのだ。
それがとても楽しい。
過去の自分に会うと気恥ずかしいけれど、励まされることも多く、古い親友と再会したような、温かいミルクを飲んだあとのような、じんわりと優しい感覚が胸に広がる。
発掘されるということは、こんなにも気持ちの良いものなんですね。
土の下の化石たちは、発掘された時、こんな気持ちになるのかしら、と少し気になった。