エッセイ④人生がいくつかあったら

前の記事で書いた通り自分の人生は保守的な性格の下、敷かれたレールに沿って歩んできた。
そしてこれまた以前の自己紹介記事でも書いた通り将来の安定した家庭の構築が自分にとって最優先なので、今後の人生でこのレールから外れることはしないと思う。
その分自分の人生がいくつかあったらやりたいこともたくさんある。

①共学の中高で青春時代を過ごす
しつこいようだが自分は中高男子高だったので、テレビなどでよく聞くような「普通の青春時代」を送れていないのでとにかくこれが憧れだ。
体育祭や文化祭や修学旅行などの様々なイベントを女子とも過ごして、彼女も作って過ごしたかった。
もし田舎で育ったら友達と東京への漠然とした憧れを海沿いを歩きながら交わしたかったものだ。
もちろん女子がいたところで嶋佐以下の学生時代になるかもしれないことには目を瞑る

②定職に就かず知的欲求を満たし続ける
これはまさにそういう友達がいて羨ましいからだ。映画見たり歴史の勉強してたり、社会的には定職につかないニートだけど、文化的な人生で羨ましい。

③芸人になる
正直この一、二年でめちゃくちゃ思っていて、自分が芸人になったらどうすべきかを凄く考えている。
数年前にニューヨークがよく「Youtubeの再生回数を伸ばすにはお笑いファンを対象にするだけではもう頭打ちなので新しい視聴者層を獲りに行かないといけない」などと話していた。
でもそれはニューヨークレベルの話であって、もっと下の若手はお笑いファンの中からの推し増しによって知名度や人気を得るチャンスがあるということが、花鳥風月やシンりょうや近年のM-1予選の動画配信などによってわかってきた。

実はこれはAKBなどのアイドルと全く同じだということにも気づいた。
人気メンバーのブログの写真にどうにか写りこんでその人気メンバーのファンに認知され、その後の握手会対応で手だけでなくがっちりハートもつかんで、推し増しや推し変で人気を得る若手や研究生たちが昔から多い。

無の状態からTik tokやYoutubeでバズる若手も最近は多いけど、お笑いファンからの推し増しや推し変を狙う方がよほど効率的だ。
事務所問わず人気芸人のライブの見学や手伝いに行って仲良くなって同じライブに出させてもらい、認知度を得る。
ここでの人気芸人とはコアなお笑いファンの中での人気芸人であって、テレビの売れっ子だけではないことも重要だ。
そして何が何でもM-1の3回戦に進出して動画配信に載りお笑いファンの中で知名度を得る。

消費されやすいキャラネタではなく人柄ごと愛されるようになること、でもインパクトのあるネタにすること。
ライブ作家やスタッフや事務所の社員にも気に入ってもらって仕事をもらう、気に入られるべく積極的にコミュニケーションを取ること。
事務所ライブだけでなく外ライブのコネクションをめちゃくちゃ作ること。
目の前のファン対応を大事にすること。
このすべてを意識して活動したい。

なんでこんなビジョンがスラスラと書けるんだろう。
お笑いオタクが過ぎるな。。

エピローグ
中高の時のクラスの一軍だった奴と飲んだ時に「自分の人生がいくつかあったら俺は田舎の共学で青春時代を謳歌したいんだ、お前は自分の人生がいくつかあったら何がしたい?」と聞いた。
そしたらそいつは「今の人生で満足しているから必要ない」と。
たまらず俺は「いやちょっと待て、大谷翔平になってもいいんだぞ、メッシでもいい、南の島でのんびり育ってもいいんだぞ?」と食い下がったが、
彼からは「別の人生ならこれまでの人生で形成された今のこの性格の自分じゃなくなると考えたら必要ないだろ?」と諭された。

その時、なんだか自分がちっぽけな存在に思えて仕方なくなり、めちゃくちゃ情けなかった。

そいつで思い出した。
そいつは私よりも更に性格がピュアな一軍な故に私が一方的に食らわされたエピソードがまだまだある。

このことがあった更に前、私がマッチングアプリで失恋した時に、慰めてやると他の一軍仲間と私の家に来てくれた。
私の話を一通り聞き終わった後に「俺の会社に顔もシュッとしてるのに恋愛うまくいかない奴が何人かいてさ、そいつらの共通点って結局中高時代彼女がいなかったことなんだよな」と語った。
そしてその後一軍の奴ら同士で彼らの思い出を語りだした。
予備校で他の女子高の生徒と仲良くなったこと、自分たち男子校とその女子高でそれぞれ元締めみたいな存在ができ、お互いに自分たちの学校の友達を紹介し合っていたこと、そこで多くのカップルが生まれていたことなど、自分と同じ男子校出身なのに一軍の彼らだけが味わっている華々しい青春時代の思い出を聞かされてめちゃくちゃ喰らった。

それでなんかその場では一軍の言う説得力だよなとか、そんな青春送ってたんだなとかと気にならなかったが、後から俺を慰めに来たはずなのになんでこんなこと言われなきゃならないんだとめちゃくちゃ腹立って、高校の友達だけのツイ垢でつぶやいたら、同じ1.5軍仲間の既婚者から俺らグループからも俺含め既婚者出たしそうでもなくない?とマウント取られて女子みたいにキーっと一人でぶち切れたな。。
俺だって結婚できたんだからお前も頑張れとちゃんと言って欲しかったし、20後半になってそういう傷つかない言葉選びができずにマウントを取ったそいつに心底腹が立ったな、、。

何の話でしたっけ、ああ、人生がいくつかあったらでしたね。

他人に胸張って自分の人生がいくつかあってもこの人生をもう一度やりたいと言えるように過ごしたいなぁと。
年も年なので芸人にはならないけど社会人芸人とかフリーの大喜利ライブとかは出てみたいなとは思ったりもしてます。
とにかく悔いなく胸張って過ごそう。

皆さんもよかったらこのテーマで考えてみるのはいかがでしょうか。

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