はじめて同人誌作ってイベント出たよ~!
こんにちは!創作活動大好きオタクの三毛根子です!
二次創作を中心に小説を書いたりお絵描きをしたりぬいぐるみを作ったり、いろいろやってます。
けれど今まで、同人誌を作るという活動はしていませんでした。
今回はそんな私が初めて本を出した体験について書きたいと思います。
いやもう結論から書いちゃうけど本づくりってめっちゃ楽しい!イベントも楽しい!ヤバい!中毒になりそう!!
それまでオフライン活動をやらなかったわけ
私の基本スタンスは「作品をたくさんの人に見てほしいなぁ」です。
なので、イベントに参加してお金を払った人しか手にできない同人誌というものを作ることにあんまり積極的ではありませんでした。
「だってpixivに上げればもっと多くの人に見てもらえるじゃん!?」そんな感じでインターネットに作った作品を投げる日々。
締め切りもないので好きな時に好きなだけかけます。
公式から突然の供給があっても即座に対応OK。
これはこれでかなり楽しい。
そして好きに創作をしつつ、推しジャンルをフォロワーに布教したりして楽しくオタクライフを送っていました。
本を出すぞ!と思ったきっかけはフォロワーさん
しかしある時転機が訪れました。
欲しい本があったので久々の一般参加をキメたイベントに仲良しのフォロワーがサークル参加しており、アフターをご一緒させていただくことに。
それで話の流れで「一緒にスペースとって合同でイベント出ましょうよ!」とお誘いを受けます。
本を作ることの障害として大きく立ちはだかっていた『(本を作るまではいいとして、それを売るための)サークル参加ってどうやればいいかわかんない。お会計とかミスったら怖い。当日の流れもわからない。一人じゃ不安だ!』という気持ちが同人大先輩のおかげで一気に解決する気配が出てきます。
一緒にイベントに出てくれる人がいる、心強すぎる。
彼女が楽しく活動して、有言実行でガンガン新刊を出していく姿はあまりにも眩しく私の心を焼きました。
デカい……!先輩の背中がデカい……!!
元々「1回しっかりした長さの漫画を描いてみたいなぁ。絵の練習にもなるし」と思っていた私は帰り道でもう8割くらい本を出す気になっていました。もともとちょっと描いてみたいと思っていたネタもあり、彼女の提案は渡りに船だったのです。
心から夢中になっている大好きなジャンルがある
創作意欲が湧いており、かきたいネタがある
本作りやイベントに参加できる居住地であったり健康状態であったり時間的余裕がある
一緒にイベントに出てくれる人がいる
これだけの条件がそろうことなかなかねーべ!?そう思った私はとうとう本を出す決意を固めます。
原稿中のあれこれ
本づくりの第一歩は印刷所選びから
本づくりでまず初めに決めなきゃいけないのが印刷所です。
テンプレートのサイズとかが微妙に変わってくるので、先に「ここ!」と決めてしまいます。
私はフォロワーも愛用しているおたくらぶさんを選びました。
表紙をつやつやにしたりきれいな色の遊び紙(表紙の次のぺら紙)を入れたり、けっこう好きにカスタマイズができます。
これを選ぶのがめちゃくちゃ楽しい~~!!!!
表紙作り
表紙を後から作る派もいるようですが、ググったところ先に作るのがおすすめと言うことで先に作りました。
テンプレートを確認して、いつもよりやや気合を入れて絵を描きます。
色もいつもよりがんばって塗って、タイトルは当日はじめて本を知った人にも内容がわかりやすいように……と文字を入れて完成。
原稿!原稿!原稿!
あとは本文です。
文字入れとフキダシ入れを終えたら、ひたすら絵を描いていきます。
これがね!すごいつらい!!狂いそう!!!!
はじめてなので右も左もわかりません。
漫画をしっかり描くのもほぼほぼ初めてといってよく、漫画的な表現の仕方や原稿用紙の使い方、コマ割りツールの使い方などすべてが手探りです。
「グレースケールでの仕上げってどうすればいいの!?」とか「コマを絵でぶち抜きたい場合どうするの!?」とか、わからないことが毎秒出てきます。
わからないことにぶつかるたびにGoogle検索をして解決法を探りました。
おかげさまで短期間のうちに多くのことを吸収し、強制的にレベルアップができたような感じがいたします。
毎日朝起きては仕事まで原稿をし、仕事が終わればまた原稿をしていました。
何度も弱音を吐きつつフォロワーさんに応援してもらい、「出た本がいい本!」という声援に支えられ……
なんとか締め切りギリギリに滑り込み脱稿をしました。
脱稿できたというか、無理矢理間に合わせたというか……
ちなみに原稿中にした工夫を参考までに残しておきます。
進捗をスクリーンショットで上げる
ゆっくり解説やゲーム実況など音声だけで楽しめるコンテンツを流す
お菓子を食べる
1について、作業に詰まったら進捗を挙げてフォロワーに見てもらうといいです。
なんか元気が出てちょっと進みます。
2もかなりお世話になりました。
とにかくなにかなんでもいいから聞いていたいという精神状態になり、ゆっくり宇宙の謎解説とか流していました。
3はやりすぎると体に障るので注意が必要です。
イベント後に体重計に乗ったら信じられないほど太っていました。
入稿
原稿ができたらそれで終わりだと思ってました。
けど入稿作業が実は結構大変です。
指定の形式で書き出しして、ページ数を間違えないように配置して……と意外とやることがあります。
私のクリスタは安いほうなので書き出しも1ページずつしかできません。
20ページの本を作るなら20回書き出しをしなきゃいけない訳です。
これがもうめちゃくちゃめんどくさい!
クリスタEXほし~!!!!
絵だけでなく漫画を描きだしたら絶対EXがいいな……と思った瞬間でした。
しかも、入稿できたぜ!と思ったのに印刷会社の人にチェックしてもらったらミスがあったということもあり得ます。
私はなんとここでテンプレートのサイズを間違えていたことが判明し、印刷会社さんから連絡してもらって一部原稿を調整しました(おたくらぶさんありがとう!)。
マジで締め切りギリギリになると再入稿できないので、1日くらいは余裕が合ったほうがいいなと思いました。
印刷所から再入稿成功の通知を受け取り、やっと完全脱稿成功です!!
はじめての脱稿嬉しすぎて桃を4つ買ってきてもりもり食べたりしました。
自由の身だ~!!
しかし無配のペーパーにするちょっとした漫画を描くつもりだったので、またすぐに作業に戻るんですけどね!
(無配はコンビニでコピーすればいいだけなのでイベント前日まで作業OK)
イベント当日
そんなこんなでイベント当日です。
真夏のイベントなので体調不良が怖いよねということで、しっかりご飯を食べてしっかり寝て備えました。
サークル参加の持ち物や前日までの準備は解説してくれているページが既にネットに沢山あるので割愛します。
朝
10時半開場でだいたい9時半くらいに会場につくように出かけました。
サークル参加ってめちゃくちゃスムーズに会場入れます。神!
サークル入場口から会場内に入り、自分のスペースにいきます。
机に椅子が乗っているので下ろして、荷物を下ろして、布を持ってるフォロワーがいないと設営できないことに気づいてあたふたしたりお菓子を爆買いしたりしていました。
開催中
ありがたいことに開催中はさまざまな方が立ち寄ってくださり、いい感じに本はお迎えされていきました!
Twitterで仲良くしてくれている人や当日その場で気になってくれたという方など、来てくれる方はいろいろでした。
「ちょっとそこで見て」という方を引き込めたので、派手な表紙にしてよかった~!
さて、イベント中に気になるのが「お金を間違えないか」です。
アナログもアナログ、現金オンリーのやり取りになるので暗算力が試されます。
1冊なら簡単でいいのですが、複数買いしてくださる方だとちょっと複雑になります。
当日って本をお迎えしてもらえた喜びとか会話に夢中になっていて手元がお留守なので、あんまり複雑な会計が必要ない価格設定にするのがいいかなぁと思いました。
でも1円でも安くしてあげたい気持ちもあり、むずかしいはなし。
しかし幸い弊サークルは2人いたので、片方が話している間にもう片方が会計をするなどで対処できました。
そんなに混んでもいなかったので間違えることもなく、スムーズにやりとりができました。
やったね!
サークルの前に人がいないときはなんとなく立ち止まってくれた方や目があった方などに無配を押し付けるなどしてご機嫌に過ごしました。
撤収
イベントってあっという間です!
正午を過ぎるとかなり閑散としてきて、13時ごろにはもう帰っているサークルさんもいました。
弊サークルは14時ごろに撤収しましたが、これくらいの時間になると通路を歩いているのもお片付け中のサークル参加者とみられる方ばかりです。
こうなるともう無配押し付けチャンスもなく、寂しい限り。
あんなに長い間苦労して原稿したのにイベント当日はなんて一瞬なんだ~~!!!!
撤収する際はあらかじめ申し込んでおいたセルフ出荷伝票と箱をもらい、それに送る荷物をどんどん詰めて壁際にいる係の人に渡します。
私が送る荷物に詰めたのは売れ残った本の在庫、余った無配、戦利品のご本、いただいた差し入れの一部、ハサミやペンなどの文房具など。
朝本が送られてきたときに入っていた緩衝材の紙をとっておいて詰めました。
これはやってみてわかったことですが、正直セルフ出荷しなくてもよかったかな?と思いました。
送る荷物が箱の1/3もなく、けっこう手で持って帰れる大きさだったんですよね。
同人誌ってA5とか小さく薄い本で少部数だと結構コンパクト。
本の量や厚みにもよりますが、次回はしなくてもいいかな~?
ちなみに片頭痛持ちの私は荷物を片付けて一息ついたところで「緊張からの解放」という発作のトリガーを引いてしまいとんでもない頭痛に襲われました。
頭痛持ちのみんな、イベントには頓服薬を持っていくほうがいいぞ。
かかったお金のはなし
イベントに出るためにかかったお金だけ見ると大体こんな感じです。
ちなみに本をお迎えいただけた場合売上金が入るわけですが、私の場合は大赤字でした!
お金をいただいているのにマイナスという謎。
売り上げなんて当てにしないほうがいいです。
もろもろ考えて、無理なく同人活動を続けていける頒布価格を設定したいですね。
同人の性質を考えると黒字を出しすぎるのもよくない気がしますので、次回はちょい赤字くらいに持っていきたいなと思いました。
ここに差し入れにちょっといいお菓子を買ったり、当日着る素敵なお洋服を買ったり、他のサークルさんのご本を買ったり、アフターで飲んで騒ぐなどするとさらに出費がかさみます。
経済回りまくり。
でもお祭りのために準備するのって楽しいんだ~!!
イベント終わってみて
超楽しかった〜!
人生一エキサイティングな日だったと言っても過言ではなかったかもしれません。
目の前で自分の作品が売れていくのを見られるのってめっちゃ嬉しいです!!
正直お金もかかるし(お金もらってるのになんで?)原稿はつらいし体は痛くなるし時間が無限に吸われて本っっっ当に大変なんですが、やってよかった!と思いました!!
フォロワーさんとたくさん話せたのも楽しかったし、大満足で一日を終えました。
アフターで焼いた肉も美味かった!
「絶対またやろうね~!」といいフォロワーさんとお別れしました。
絶対また本出す~!!!!
余談ですが片頭痛持ちの私は帰宅後またもや緊張からの解放で史上最悪レベルの頭痛に襲われました。
興奮が大きかった分頭痛も特大です。
頭痛持ちの同人マンにおかれましてはくれぐれもイベント前にしっかりお薬の在庫確認を行ってください。
同人誌作るの楽しい!!もっとやりたい!!!!
そんなわけで無事私は本づくりの楽しさに憑りつかれたのでした。
オンラインで好きにかきちらすのも楽しいけど、オフ活動もまた違った楽しさがある!というのが結論です。
大変だけどめっちゃ楽しい!!
次のイベントも頑張るぞ~!
ここまでお付き合いいただきありがとうございました!
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