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すべて仕事に活かさなくたっていいじゃないか

「仕事に活かせるスキル」「仕事に活かせる趣味」「仕事に活かせる本/映画」など、世の中「仕事に活かせる○○」が多すぎる。
多くの人たちは、毎日の大半仕事をして過ごすし、こういったものへのニーズが高いことは分かる。だけど、仕事に活かせないものは意味がなく、価値のないものなのか?と言うと、決してそうではないと思う。
何か楽しいこと、自分を喜ばせること、そういったことを始める時に、「仕事に活かせるか」は必ずしも必要ではない。ただ楽しいからやる、ただ夢中になれるからやる、という動機でも、全然いいのである。むしろ、そうあるべきだ。ただ楽しいだけの時間は、お金を生まないし、何かに活かすことには直接繋がらないかもしれない。だけど、そういう時間をなくしたら、人生は味気なく、機械的なものになってしまうし、やること全てに生産性を求めて、「お金を稼ぐこと」以外のものに時間を割くのは勿体無いなんて思ってしまったら、心はどんどん疲れていってしまう。
自分が楽しいと思えること、晴れやかな気持ちになることは、大げさではなく生きるために必要で、自分をまず大切にすること、甘やかすことは、「仕事に活かせる」ことよりも、もっと大事なことだ。
そして不思議と、人は誰かが楽しくしてるのを見ると、元気が自然と湧くものらしい。いつも明るく元気な人がいて、その人の近くにいるとつられて自分まで元気が出てくる、という経験は誰しもあるだろう。
あなたが楽しくて、ハッピーな気持ちでいると、ただそれだけで誰かの役に立っている。一見何の役に立たないことでも、実は誰かの役に立っていたりする。誰かが明日を生きる力になっていたりする。やる事なす事全てに大きな「意味」を求めている人も多いが、ただただ生きているだけで、十分に「意味」がある。
だからこそ、「無駄」なことをいっぱいするべきだ。自分の生活を、好きでいっぱいにして、見返りなんて求めなくていい、ただ自分の心の声を聞いて、楽しいと思うことをうんとするべきだ。毎日を生きることは、簡単に見えて、全然簡単じゃない。簡単ではない生きることを、どうしたら長年続けられるかと言ったら、「好き」「楽しい」という気持ちだと思う。これらの気持ちが、進み続ける力を与えてくれる。
仕事を頑張ることはもちろん素晴らしいことだ。仕事が好きで、楽しいことだという人も多いかもしれない。だけど、その仕事脳から少し離れて、自分をただ幸せにする時間をつくることも、忘れてはいけないと思う。

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