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眼鏡オタクが解説する、“似合わない眼鏡”の似合わせ方


 半年くらい前、似合う眼鏡の選び方について解説しました。

 しかしそうは言っても、似合う似合わないは置いておいて“欲しい眼鏡”が現れることもあるかと思います。
 デザインが気に入ったとか、好きなブランドだとか、推しが着用していたとか。
 
 そういう時に眼鏡のオタクはどうしているのか、どのように“似合わない眼鏡”を“似合う眼鏡”に変えているのか、というところをつらつら語ってみようかと思います。


眼鏡フレームが大きすぎる場合

 上で引用した記事と比べて、明らかに眼鏡が大きい場合の対処方法について。

① 同型でも色の淡い物を選ぶ

 眼鏡の形が気に入っている場合、フレームのカラーバリエーションで印象は大きく異なります。
 黒縁では大きすぎたフレームも、グレーやネイビー、ブラウンなどのカラバリがあれば試す価値はあります。
 更にクリア系のカラーではもっと守備範囲が広がります。


② サングラスにする

 大きい眼鏡はサングラスにしちゃいましょう。
 売り手が区別しがちなので勘違いしてしまうかもしれませんが、フレームにおいて眼鏡とサングラスの区別はありません。
「レンズに色が入っているかどうか」だけが眼鏡とサングラスを区別するポイントになります。

 また、サングラスを掛ける場合、眼鏡としてはやや大きすぎるくらいのフレームを選んだほうがバランスを取りやすくなります。
 濃色による収縮効果や、目が見えにくくなることで、通常の眼鏡よりも大振りなフレームがサングラスには適します。
 もちろん遮光という目的からもレンズが大きい方が良いので、機能的なメリットもあります。

 また、サングラスとして売られているサングラスはゴリゴリにサングラスっぽいものが多く、大きめの眼鏡フレームをサングラスにした方が合わせやすいというところもあります。
 特に日本ではサングラスの普及度が高くないので、大きめの眼鏡をサングラスとして掛けるくらいの方が抵抗感が少なくなるのではないでしょうか。

 色付きレンズは大抵通常のレンズ+3000円程度です。
 度数を問わずこの値段が普通です。
 また後付けで色付きレンズを入れる場合、好きに色を選べます。
 そうやってカスタムする楽しみもまた良いものです。

「買ってみたけど大きすぎて似合わなかった」と家で眠っている眼鏡がある場合もサングラスにすれば使い出が生まれる事が多いです。
 なんならサングラスデビューのチャンスかもしれません。
 ぜひ「この眼鏡サングラスにしたいんですけど」と眼鏡屋さんで相談してみてください。


③ 色眼鏡にする

 ①と一緒やんけ! と思われるかもしれませんが、薄い色のレンズを入れて色眼鏡にするのも効果的です。
 理由はほぼ①と一緒ですが、うっすらと色を入れるだけでも視覚的な縮小効果が得られるので、サングラスまで濃い色を入れると合わせにくいという場合は効果的です。
 色濃度(遮光率)でいくと15~35%と呼ばれる濃さで、色で言えばグレー・青・紫・茶あたりのレンズを入れると使いやすいかと思います。
 詳しくはこちらを見てもらうと良いかも。

 その他あくまで“眼鏡”の範囲で色を入れることで、色による効果を得られることもあります。
 以下は個人的に体感したことのある例です。
 
 青:視界のギラつきを抑え、眼精疲労軽減になる(個人的にはブルーライトカットよりも、薄い青色のレンズのほうが目が疲れにくくなります)
 紫系:目元のくすみ、クマを隠せる。
 茶・オレンジ系:血色良く見える。

 意外と便利な色眼鏡、ぜひお試しください。
 これも眼鏡屋さんで相談すれば当たり前のように対応してくれます。


④ 髪型を変える

 特に横方向へ張り出してしまうような大きさのフレームを掛ける場合、髪型とのバランスも重要です。
 眼鏡が似合うかどうかにおいて、もちろんレンズに対する目の位置が重要ですが、それに加えて頭全体とのバランスという面もあります。
 ちょっと髪を伸ばしたり、パーマをあててボリュームを出したりするだけでも眼鏡のボリューム感に対抗できることがあります。
 帽子を被るのも効果的とよく聞きますが、個人的に帽子が苦手でイマイチ感覚が掴めないので、気になる方は試してみてください。


⑤ メイクで目を大きくする

 こちらの記事では汎用性を踏まえ、瞳の位置でフレームの大きさを合わせることを推奨しています。
 しかし厳密に言えば、瞳だけではなく眼全体の大きさとフレームのバランスが大切になります。
 目尻方向へ目を大きくするようにメイクすることで、すっぴんでは大きめだったフレームが収まることもあるかと思います。


眼鏡フレームが小さすぎる場合

 ごめんなさい、これは無理です。
 レンズの中心が瞳孔の中心よりも鼻側に寄ってしまうような小さすぎる眼鏡はどうやっても似合いません。
 小さすぎる眼鏡を掛けると顔は実態以上に大きく見えてしまうし、悪い意味での魚顔になります。
 こればっかりは何をどうやっても無理です。
 純粋に不細工になるのでファッションとして取り入れるのも困難です。
 
「サングラスにすれば目の位置わからなくなるって言ったじゃん!」と思われるかもしれませんが、小さすぎるサングラスを掛けると映画の中のチャイナマフィアかチンピラにしかなりません。
 あえて胡散臭さをファッションとして取り入れる事ができれば、小さすぎるサングラスも使い道はあるかと思います。スタイリングを頑張ってください。


 以上、そのままでは似合わせにくい眼鏡に対する考え方を、とりあえず大きさの部分に絞って書いてみました。
 その他の要素で似合わなかったらどうりゃええんや、みたいなのがあったらコメントなりリプライでください(Twitterのほうがレスポンスは速いかも)。

 こちらも参考記事としてどうぞ。

 それでは皆さん良き眼鏡ライフを。

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