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Happiness is only real when shared

2007年9月21日に公開された映画
『Into the Wild』(荒野へ)。
原作はジャーナリスト、作家、登山家であるジョン・クラカワーによる、1992年に青年が放浪の末にアラスカで死体で発見された事件を描いた1996年のノンフィクション作品です。

(あらすじ)

恵まれた境遇にありながらも繊細な感受性ゆえに満たされずにいた一人の青年が、突然すべてを捨て、ヒッチハイクでアメリカを縦断しながら様々な人々との出会いを経て、最後は徒歩でアラスカの荒野へと分け入り、4ヵ月後に餓死した死体となって発見されるまでの心の軌跡を静かに見つめていく。

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この作品を見たのは、大学1年の春学期の頃。
もう4年も前です。
英語で話せるようになりたくて、海外の映画をいっぱい見ようと思い、テレビと(今ではもう聞き慣れない)DVDプレイヤーを買いました。
 もうアマプラやネトフリが主流で、DVDをレンタルするなんて考えられないと思うと不思議です。

そこで初めて借りて見たのがこの作品でした。
哲学好きな主人公は、一人で荒野を向かい続ける中で、多くの教訓を言葉にします。
旅の途中で出会った老人に対して
「人生の楽しみは人間関係だけじゃない。物の見方を変えなくては。」
と言いました。

彼は冬のアラスカの大地で、毒のある植物を口にしてしまいます。最期を悟った主人公が言った言葉が題にもある言葉です。

HAPPINESS ONLY REAL WHEN SHARED.
幸福が現実となるのは、それを誰かと分ちあったときだ。

1人だけの自由な旅を選び、死んでしまう直前に発した言葉。
この言葉は自分にはとても不思議でした。
誰かと分かち合わずとも、1人でも十分楽しめると思うからです。
景色を見るとき、ご飯を食べるとき、飲むとき、1人でもそれ自体を楽しむことはできます。それも良いと思います。

ただ、自分にとってその思い出は、ここにいない誰かに言いたい、言おうって思えるからこそだと思います。そして、実際に目の前の人と同じもので喜べるのは最高だと思います。

共有したい誰かが頭に浮かぶから幸せなのかなと思うし、そういう人が何歳になっても思い浮かんでほしいなと思います。

ありがとうございました。

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