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一週間沖縄を歩いてわかったこと 3.

寒い。寒過ぎる。


まさか沖縄で寒いっていう言葉を発するとは思わなかった。海沿いというかテトラポットの横の東屋は風がある。そして真夜中に雨が降ってきた。

暑いはずの沖縄がこの日に限ってヒンヤリしてる。

結局その日も寒さと巡回のパトカーの光であまり寝ることができなかった。

明け方5時。雨脚も収まってきたので早めに歩き始める。

あ、そういえば昨日今帰仁の海に入ってから身体をペットの水でしか流してない…
(汚いとか言わないで。。。)

夜ご飯も食べてないしご飯…と思ってたら商店を見つける。
しかもここビーチが近くてシャワーの利用も可能だった。最高かよ、、、

優しいお母さんにシャワーをお借りして飲み物買って、国道沿いすぐ近くのお弁当屋さんでおにぎり買って。(朝6時過ぎなのに人たくさんいた)
おにぎり食べながら見る朝日と、道沿いでラジオ体操するおばちゃん。

非日常を感じる旅行のはずが沖縄の日常に触れてしまった。この説明のつかない感覚に陥った僕は後々「旅と旅行」の違いを考えることになる。


今日はどこまで行くかGoogle マップと相談する。朝から歩いて今は名護市付近。
1時間に4キロと考えて今日は30キロ先の恩納村目指す!(知ってる村だから選んだ)ゲストハウスも予約してスタート。

とはいえ

右は海沿い左は沖縄の森、やんばる

国道と行き交う車

そして首暑い。

うーん。

あ、ここのSA知ってる。

首が熱い。そして7キロのリュックが岩のように重くなってきた。

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書くことがないのにも関わらず辛いのが心苦しい。サンダルできたがため、足の靴ずれで血が出てきた。

「今日は30キロを超えるまではバスに乗らない」

歩き始めのなんとなく設定した目標が気がついたら自分との戦いになっていた。

苦し紛れに歌を大声で歌ってみたり、インスタ更新してみたり。

そんな元気も恩納村に入ると同時に無くなってくる。恩納村は横に長い村だった。
「カフェとか行きたいなぁ〜、ダイナーもあるのか…ニヤニヤ」
としていた自分が笑える。

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足が痛くなってきた。ここまでくると疲れと共に何をしたかったのか、そもそも自分はなんで旅をしているのか。そんなことをずっと考えていた。

エンストした車を押して道に寄せたり、修学旅行でボートに乗った海辺を通り過ぎても感情はほぼ動かなくなっていた。初めての経験。

30キロを越していたが、タイミングが掴めずだいぶ歩いていた。
結局真栄田岬を通るバスに20分以上待った末乗車、岬の周辺へ到着した。

ゲストハウスは丘の上、ダイバーさんたちがBBQをしていた。
ここはダイバーさん御用達の場所だったらしくすごく浮いてた。
ドミトリーを使うお客さんがいなかったため、
8人用の部屋を1人で使うことができた。

「知らん人のいびきや寝言に悩むことがない…!!!!」
商店で100円沖縄そばを食べて戻り、シャワーを浴びた後
その日はすぐ泥のように寝た。








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